こんにちは!ダイバーラウンジです。
このブログを始めて割と最初の頃から数年続けていたライフワーク的なものがありまして
それがこちら、毎年発行されるレジャー白書でダイビングの年ごとの人口と傾向を調査する、というものです。
レジャー白書とは?
「レジャー白書」は1977年に創刊され、全国調査をもとに日本における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的にとりまとめているもので、日本生産性本部から直接ご購入いただけるほか、書店、ネット書店でもお取り寄せいただけます。
引用元:公益財団法人 日本生産性本部
2017年頃から毎年このレジャー白書を読んではコツコツ数字をメモする、ってことを続けておりました。
ただ2021年末に最後の記事を書いて以降この作業を割とサボってしまってたんですよね。生粋のサボり癖というのは本当に良くありません。誰に頼まれてやってる作業というわけでもないのに1人で勝手に反省しておりました。
てなわけで出直し!ということで
今回はレジャー白書を2冊まとめて買い、2022年までのダイバー人口を一気に割り出したいと思います。
ちなみにこれ1冊で7,700円だよ!2冊で15,400円!!「そのお金ダイビングに回したらいいんじゃない?」って思わないでね!僕が一番思ったよ!!
2022年までのダイバー人口について調べてみる
さて早速読んでいこうと思うのですが、その前に。
前回にあたる2021年12月に書いたこの記事、皆さん読まれましたでしょうか?
これはコロナで大打撃を受けた2020年の数値をまとめた際の記事なのですが、ダイビング(レジャー白書上ではスキンダイビングとスキューバダイビングが一緒くたになっています)に関しては
コロナの影響を他スポーツよりダントツに受けて参加人口は半減
中でも20・30代男性の参加者の存在は0%からの誤差
というなかなかエグい結果が出ておりました。ダイバー人口が100万人割るどころか50万人に減ってしまったという点もそうですが、僕(当時33歳)や周りで割と一緒に潜ってる20・30代男性ダイバーの存在は幻か誤差という考察を突きつけてきた訳です。
さて時は巡り、2021年と2022年はどのような結果になっているのでしょうか?
レジャー白書内での余暇活動の調査の方法はランダムに選んだ男女へのインターネット調査になっています。例えば2021年のデータを調査する際は
- 調査対象:全国15〜79歳男女
- 有効回答数:3,211
- 調査実施期間:2022年1〜2月
上記の規模での聞き取りをもとに、当時の統計で出ている日本の人口を掛け合わせて参加人口を割り出すという、統計学に基づいた調査手法です。
ダイビングの参加人口(2021年、2022年)
年度 | 参加人口 |
2021年 | 70万人 |
2022年 | 80万人 |
これがどんなもんなのかってことで、過去10年分の参加人口をグラフ化させたのがこちら。
※単位は万人です
というわけで、長い目で見ると下降曲線気味に見えている中で、2020年には50万人という前年比マイナス50%という大きな減りが起きていましたが、その時と比べたら2021年・2022年はちょっと回復してきたね良かったね、といった感じです。
ちなみにレジャー白書ではスポーツ部門としてこのダイビング含め28種目取り上げられているのですが、ダイビングはこのうち23位の規模になります。
割と下位の方ですが、これは今までと変わらずの順位です。
性別・年代別参加率
全回答者のうち、その年に該当レジャーに参加した人の割合を指します。
性別・年代別参加率は、文字通り性別・年代ごとの全回答者中にダイビングに参加した人の割合を指します。
性別・年代 | 2021年 | 2022年 |
10代男性 | 3.4% | 0.0% |
20代男性 | 1.6% | 2.0% |
30代男性 | 0.9% | 1.3% |
40代男性 | 0.0% | 1.0% |
50代男性 | 1.0% | 1.0% |
10代女性 | 0.0% | 0.0% |
20代女性 | 1.0% | 2.0% |
30代女性 | 0.5% | 0.9% |
40代女性 | 0.7% | 0.3% |
50代女性 | 0.4% | 0.3% |
お、さすがに2020年のような20代・30代男性0%というのは無くなってますね。我々は幻ではなかったようです。良かった。
てか調査方法的に仕方ないとは言え、ここまで項目が細分化されるとやはりバラつきは発生しちゃいますよね。10代男性、2021年には参加率3.4%なのに翌年ゼロになっちゃってるし。
とはいえ分かりやすいくらいに大体の世代の100人に1人かそれ未満しか参加してないって構図になっちゃってますねぇ・・・20代男女がそれぞれ100人に2人になってるからそれだけマシ、とも言えるのか・・・?
ダイビングの潜在需要人口について
全回答者のうち、そのアクティビティに参加したい人の割合(参加希望率)から、実際にその年に該当レジャーに参加した人の割合(参加率)を引いた率を潜在需要率と言います。
潜在需要人口は、その潜在需要率に、統計されている日本の人口を掛け合わせたものです。
年度 | 潜在需要人口 |
2021年 | 394万人 |
2022年 | 305万人 |
この数がどんなものなのか、2016年からの数値と合わせてグラフ化させると・・・
※単位は万人です
てな感じで「えぇぇぇぇぇ結構減っとるやんけ」というのがこれを見た第一印象です。
レジャー白書を読み始めた辺りから、この潜在需要人口という数値は結構大事だなと思って読んでたんですよね。なぜならこれは文字通り潜在的に将来ダイビングを始めるかもしれない人数であり、つまりは新しいマーケットの可能性を示しているからです。
この潜在需要人口、2020年まで増え続けてたんですけどね・・・過去と比較してダイビングの参加人口がそこまで回復してないのに、やったことなくてやってみたい人も減ってるという推察が出来てしまいます。
えぇ・・・仮にその推察が事実なんだとしたらショックだなぁ・・・
まとめ。ダイビングやりたい人が減ってる・・・!?
てなわけでざっくりと調べてみました。
総括すると
- さすがに大きく落ち込んだ2020年より参加人口は回復してる(と言っても前ほどじゃなく、下降傾向は変わらない)
- 20代・30代男性の存在は幻ではなくなった
- 20代男女以外の世代の参加率は大体1%以下
- 潜在需要人口(やったことないけどやってみたいと思ってる人の数)は大きく落ち込んでる
ということで、今まで落ちる傾向などなかった潜在需要人口が落ち込んでいる結果となりました。なんか前回よりじわじわ来るショックを受けた気がします。
ダイビング大好きなダイバーとしてはこういうブログをやってる以上、ダイビングを始める人はもちろん、興味がある人も増えて欲しい次第なのですが、特に後者が減ってしまうのはなかなか悲しいところがあります。
ちなみにレジャー白書では各レジャーにかける金額等も算出されており、計算すれば現況・潜在的なマーケット(金額的なやつ)も出せたりします。その辺り、計算次第この記事で出していこうと思います!
うーん、それにしても悲しいなぁ。ダイビング人口、増えて欲しいなぁ。
我々ダイバー、まだまだ布教活動頑張らないとですね!
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