【カジメの養殖?】葉山の海藻問題への取り組み

こんにちは!ダイバーラウンジです。

 

先日、新たに手に入れた重器材の進水式・・・もとい浸水式を兼ねて、葉山でのダイビングを楽しんできました。

新しく手に入れた相棒の感想や、この日に見たダンゴウオやウミウシに関してはまた別記事で詳しく書くとして、今回のこの記事ではちょっと別枠で、今葉山の海中で取り組まれている海藻関係の活動についてのご紹介をさせてください。

ちっちゃな海藻のついたブロック

この日の2本目、ダイビングショップNANAさんのガイドさんに「ブログに良いネタがあるよ!」と誘われるがままに行ってみると、ネットに囲われたいくつかのブロックが置いてありました。

こんな感じに。

太めのロープが巻かれたブロックが、ネットでガッチリ囲まれてる状態です。

この状態のブロックが何個か置かれていました。

よく見ると、ブロックに巻かれた太いロープには、更に細いロープが巻かれており、その細いロープにはいくつかの小っちゃい海藻がくっついていました。

こうした海藻がロープのところどころに。

端から見ると、ずっと置きっぱだったブロックに海藻が自然にちょっと生えただけ、にも見えます。

何なんだろう?
本当にブログのネタになるのか・・・?

 

カジメの養殖実験

こちらは何かというと、カジメという海藻の一種。ただ、たまたまここに生えてる、というわけではありません。

これは発芽したばかりのカジメを保護しつつ育苗させていく、いわゆる養殖の実験場なんです。

発芽したばかりのカジメをタコ糸に結び付け、それを更に巻き付けたロープをブロックに巻き付け、ネットで保護した状態で海底に設置した形になっています。

ネットで囲っているのは、魚がこのカジメを食べちゃわないようにする食害対策です。

 

これは鹿島建設さんが主導している養殖の実験で、うまくいきそうであれば本格的な養殖事業として立ち上げていく予定もあるそうです。

ちなみにカジメは大きくなるとこんな感じになります。

 

葉山の海藻問題への取り組み

こうしたカジメの養殖実験を含めて、葉山では海藻の再生プロジェクトがいくつか行われています。

というのも、葉山には元々この海藻資源が減ってしまっていってる問題があるからです。

地元の漁業者によると、魚のすみかや産卵場として重要なアマモ場はかつて葉山の海に豊富にあったが、1990年代から減少し、近年でほほ消滅しているという。同町の海岸の水域環境保全・再生研究のため1984(昭和59)年、鹿島建設が葉山町一色に開設した「葉山水域環境実験場」では2004(平成16)年からアマモ場再生の研究に取り組んでいる。研究活動の一環として2006(平成18)年には、地元の漁業者やダイバー、漁業協同組合と共同で「葉山アマモ協議会」を設立した。

逗子葉山経済新聞より

前述で紹介しているカジメも群生として葉山に存在するなど、特に冬の時期になると海藻の生い茂った森のような場所が葉山の海にはありました(考えてみたら、その時期の葉山の森森した海をFacebookとかで見たことあったような気がします)。

海藻が豊富だった以前の葉山の海(Gyoppyより)

ですがウニやアイゴが食い尽くしてしまうなどして、2018年に一部エリアでカジメの群落が全滅してしまうなどの現象も発生しています。

海藻がたくさんある、いわゆる藻場は小魚やプランクトンの住処となることもあって、それを食べるワンサイズ上の魚など、生態系が暮らしてくための重要なエリアになるんですよね。その藻場が無くなってしまうとなるとそれに付随する生態系がいないとなると、そことの関わりの深い漁業に影響を与えてしまいます。

 

そうした事象を踏まえて「葉山アマモ協議会」による海藻の保全活動が行われています。

葉山アマモ協議会のFacebookより

「葉山アマモ協議会」には葉山の漁業関係者に漁協、NANAさんと湘南ダイブさん、鹿島建設さん、更に地元の小学校などが参画しています。

特に鹿島建設さんは、生物飼育の環境を再現する設備を兼ね備えた葉山環境水域実験場を設立しており、元来抱えている技術をもとにかなり積極的に水域環境の保全・再生技術の研究を行っている会社です。前述のカジメ養殖の実験もその一環という訳です。

生物を飼育できる設備をはじめ、実験スペースだの、それらに使う用の海水をろ過する装置とか、本当にしっかりした設備を兼ね備えた施設です。

鹿島建設:葉山水域環境実験場

鹿島建設の葉山水域環境実験場。御用邸の近くにある施設で、1984年に設立されています

葉山ではこのカジメの養殖実験に限らず、元々スポアバック法(成熟したカジメの葉を入れた網袋を設置)による藻場の復活の試みや、大量発生し海藻を積極的に食べてしまうウニを潰す作業などが行われています。

この辺りの活動は、NANAさんが配信してるYouTubeチャンネル「ぱーこ先生と学ぶ相模湾」に詳しく紹介されているので、ご興味あったら観てみてください(^^)いくつか動画掲載しますね。

 

海藻問題自体は地元紙などで読んではいたのですが、こうした技術研究も含めた再生活動には恥ずかしながらこれまで参加してこれていなかったので、これを機に少しずつでも参加できると良いなぁと思いました(^^)

 

ちなみになのですが、

今この時期の葉山の浅瀬にはアオサが群生を作ってます!

お味噌汁飲みたくなりますね・・・・笑

 

ではでは、今回はこの辺で(^^)/

参照:葉山アマモ協議会〜ひとうみ.jp〜

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