あんまり取り上げてこなかったですが、ダイビングライセンス(Cカード)の話を取り上げようと思います。
ダイビングの話に付随してライセンスライセンスって聞くけど、ズバリ取得しなければならないものなのか!!!
そもそもライセンス(Cカード)って何?
ずいぶん昔にこんな記事も書いてたのでご参考ください。基本情報は諸々記載しています。
正式名称は「Cカード」の方。
前述の記事にも書いたのですが、ライセンス(Cカード)とは、PADI・NAUIなどのダイビングを指導している民間団体が発行している認定証になります。
見た目はこんな感じ。
で、わざわざ「ライセンス(Cカード)」みたいな妙な書き方で紹介をしているのですが、「Cカード」の方が正式名称です。インストラクターさんは基本「Cカード持ってますか〜?」って聞いてくるし、申し込み用紙も大体そうやって書いてあリます。ただ、ダイビングやったことない人、ウェブ上で何となく検索する中で「ライセンス」って名称が定着しちゃってるんですよね。なので、敢えてこう言う妙な書き方で表現しています。
免許、ではない。
ただ、もっと言うとこのCカードは「ライセンス」ですらなかったりするんです。つまり、免許ではない。
と言うか潜る潜らないに「免許」なるものは存在しません(インストラクターとかは別ですが)。自動車のような「免許持ってないと車の運転はできません!」というのがダイビングにも存在するかというと、実は無かったりします。
「Cカード」は「認定証」である。
じゃぁこのライセンス(Cカード)って何なのよ、という話になりますが、これは「法律に基づかない認定証」という考え方が一番合ってるかなと思います。
そもそも「Cカード」とは「Certification Card」の略称です。読んで字の如く、Certificate(認定)したという証のために存在しているカードなのです。
何の認定証なのさ?というと、”ダイビングを楽しむにあたって、必要な知識とスキルを習得済みである”ということを認定されたものであります。なおかつ、その認定は特に何かしらの法律に基づいてる訳ではありません。
この「ライセンス(Cカード)は免許ではなく、法律に基づかない認定証である」というのは、まずはじめにご理解いただきたい部分であります。ちなみになのですが、これもまた自動車免許とは違い、一度取得すると更新が必要なく、半永久的に使用することができます。
ダイビングライセンス(Cカード)って、取得しなきゃいけないの?
免許ではなく認定証で、しかも特に法律に基づいてはいないというライセンス(Cカード)。そうすると、当然、何で取らなきゃいけないの?という声になりますよね。ちょっとその辺りについて語れたらと思います。
ライセンス(Cカード)ってどのくらい重宝されているのか?
前述した通り、ライセンス(Cカード)は”ダイビングを楽しむにあたって、必要な知識とスキルを習得済みである”人に対して発行される認定証です。正確には、ダイビングの指導団体が設計した各ランクのライセンス(Cカード)の講習をダイビングショップで受けて、上記の認定をされることで発行される認定証になります。
ではそのライセンス(Cカード)って、どのくらい重宝されているのか?
そもそもダイビングショップで申し込めるダイビングコースのうち、体験ダイビングでもライセンス講習でもなくツアー・ファンダイビングに申し込む場合はほぼ必ずこのライセンス(Cカード)の情報が求められる、と思ってください。
ファンダイビングに申し込んだ際、朝ショップに行くと大体一番はじめに「ダイビングの経験はどのくらいか?」「体調はダイビングに問題ないくらい整っているか?」と言った事項をヒアリングされるアンケート用紙を書くことになるのですが、そこでほぼ必ずライセンス(Cカード)についての項目もあります。持っているか、持ってないか。持っているとしたらランクは何か、と言った項目ですね。
ここで、「持ってない」と答えようものなら十中八九体験ダイビングに回されるものと思ってください。
身分証明証のような使われ方はしない
さて、ファンダイビング申し込んだ時のアンケート用紙にライセンス(Cカード)の項目があるよ、という話を先ほど書きましたが、例えばここにライセンス(Cカード)について項目を書いたとして、その項目が正しいかどうかを確認する(=ライセンス(Cカード)の提示を求められる)かというと、僕自身あまりそう言った経験はありません。
というのも、インストラクターさんはどちらかと言えば本当にそのライセンス(Cカード)に値するような潜りが出来るかどうか、そのスキルの度合いを見ている傾向にあります。
例えば、ライセンス(Cカード)の種類の1つとして、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOWD)というランクがあります。初心者が一番はじめに取得できるオープン・ウォーター・ダイバー(OWD)ランクの一段階次にあたるライセンスで、最大の特徴が潜れる深度がより深くなること。
OWDだと18mまでが深度制限として設定されていますが、AOWDだと30mと設定されていて、いわゆるディープダイビングという、普通のダイビングとは少し勝手が異なってくる深い海でのダイビングが可能になります。
だけど、勝手も違うのでインストラクターさんから見たらより色んな点に注意せねばならないダイビングではあります。最深度で人的トラブルが起きた際は通常ダイビングと比べてそうそう対処方法が多い訳ではないですからね。
なので、「AOWDを持ってるのでディープダイビングしたいです!」と申し込んだところで、「AOWD持ってるから即オッケー」・・・・とはなりません。何をするかというと、1本目のダイビングの際に本当にAOWD相当のダイビングが可能なスキルを持ち合わせているのかを確認する、いわゆるスキルチェックダイビングをやるんです。
そのスキルチェックを経て、問題なければ次以降に少し難易度の高いポイントに挑戦したり、深度の深い場所に行ったりと、インストラクターさんのさじ加減でダイビングを楽しんでいくことになります。
全部体験ダイビングで良いなら必要はない
ファンダイビングではほぼほぼ必要となるライセンス(Cカード)ですが、逆に言えば基本的に体験ダイビングで問題がないなら、ライセンス(Cカード)は必要ではありません。
「自分はダイビングを極めようと思ってる訳じゃないし、深くて危ないところに行くつもりはないよ!」ということであれば、全然体験ダイビングで問題ありません。
例えば友達と旅行行った際に嗜む程度、とか、大瀬崎がすごいって噂だけどさわりだけでも体験してみたい、とか、動機によりけりですが体験ダイビングで十分に楽しめるポイントはたくさんありますよ。
例えばTwitterで見つけたのはこんな投稿です。
半日体験ダイビングキャンペーン! 那覇から約20分で行けるダイビングの楽園チービシ諸島! 近いのに綺麗な海、サンゴが待っています!カメやニモに会えることも(●^o^●)お得なキャンペーン中です(^v^)… pic.twitter.com/QA4L4d0Maa
— ディーズパルス沖縄 (@dspulseokinawa) 2019年2月11日
ご覧の通り、沖縄で体験ダイビングでも、ウミガメに出会えたりと言った体験も十分可能です^^
ファンダイビングを楽しむためにも、取っておいた方が良い
体験ダイビングで、楽しめるポイントはたくさんあるよ、と・は・言・う・も・の・の。
本当にダイビングの魅力を堪能したいなら、周りが言う様に、やっぱりライセンス(Cカード)は持っとくべきかなぁと思います。つまり、体験ダイビングだけで済ませてしまうのではなく、ファンダイビングまでやって楽しむべきじゃないかな、と。
アンケートの中の「ライセンス(Cカード)は持ってないか?」という項目に「持っていない」と聞いたら十中八九体験ダイビングに回される、という話はさっき書きました。つまり、ライセンス(Cカード)を持ってなければファンダイビングは絶対できません。
言葉よりも画像の方が分かり易し。以下にアップしていく画像は、全て、ファンダイビングで撮った写真です。
同じ写真を撮ったり体験したい場合であれば、絶対ファンダイビングであるべきです。ってな訳で、ライセンス(Cカード)はやっぱり持っておくべきかなぁと。
保持すべきか否かというより、スキルをしっかり学べる
ファンダイビングを楽しむためにライセンス(Cカード)を持っておくべき、ということの他に、ライセンス講習で習うことのできる内容に意義がある、とも考えています。
ライセンス講習では、ダイビングを楽しむにおいて必要な基礎知識について学ぶことができます。そこではダイビングで使用する言語に限らず、イレギュラーケースが起こった時の対処の仕方も学ぶことができます。
例えば
- ダイビング中にマスクに水が入ってきた時に水中で水を抜く方法(マスククリア)
- 或いはマスクが水中で外れてしまった時の対処の仕方
- 息を吸うレギュレーターが口から外れてしまった時の取り戻し方
- 背負ってる器材がずれたり外れたりした時の対処方法
・・・などなど、いざという時に役に立つスキルや知識をがっつり学ぶことのできるいい機会なんです。特にマスククリアは最重要です。マジで。
体験ダイビングだとこう言ったノウハウを学ぶことはまずありません。なので何もなかろうが何か起ころうが、インストラクターさんに付きっきりになってしまうことがほとんどかなと思います。それで楽しめれば、それはそれで良いかもしれないですがね^^;
まとめ
とりあえず以上が、僕が思うライセンス(Cカード)を取った方がいいんじゃないかな、と思う理由になります。ところどころ詳しく説明しきれている訳ではないですが、ご参考になれば幸いです!!
ではでは!
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