こんにちは!ダイバーラウンジです。
冬ダイビング(=ドライスーツ)シーズン真っ盛りですね。皆さんダイビングライフ、楽しんでいらっしゃいますでしょうか。
この時期、時々ですがドライスーツの中が水没するエピソードを聞くことがあります。
ドライスーツの中は水着ではなく、陸で着てられるインナーなどを着ているため、それらが全部水でやられてしまうことになります。
ちなみに僕は今のところ、袖や首元が多少濡れてたことはありますが、全水没は無かったです。今のところ、は。
酒の肴としては非常に扱いやすい水没エピソードですが、基本的には絶対に避けたい体験でもあります。
そこで、今回はドライスーツの水没を防ぐために、普段からチェック出来る点についてお話できたらなぁ、と思います!
基本的には全て、ガイドさんに普段から「確認してくださいね!」と言われる項目になります。
この記事の目次
水没するとどんな目に遭うか?
そもそも論ですが、ドライスーツが水没すると、一体どんな目に遭ってしまうのか?
前述しましたが、中に着てるインナーが全て海水に晒されてしまうわけです。
水温20度いかない海中の中で。
上がっても気温10度かそこらの環境の中で。
着てるインナー全てずぶ濡れ。
そりゃもうめちゃくちゃ寒いわけです。
1日2回ダイビングを予定していて、1回目にその水没をやらかしたら、十中八九2回目にはいけません。寒くてそれどころじゃない。
せっかくのダイビングが「凍死するかと思った」という気分で終わってしまいます。
そうなるのは当然非常にもったいないので、水没を防ぐためにチェック出来る点はチェックしておきましょう!
チェック項目①:ファスナー
まずは基本中の基本、そして最重要ポイント。ドライスーツのファスナー!!
ドライスーツを着る過程で、一番最後に閉めるファスナー。ここがキッチリ締まってなければ、当然開いてるところから水が盛大に侵入してジ・エンドになってしまいます。
水没防止の上で最も基本で、最も大事な部分なこのファスナーですが、意外にここでの水没ケースはよく聞きます。ガイドさんですら、たまに水没させちゃってますし(汗)
基本的にこのファスナーは一部例外を除いて大体背中に位置しているので、手が届きません。ので、一緒に潜るバディや周りにいるガイドさん、他のゲストさんに閉めていただくことになります。
この閉める役、僕も何回かやったことありますが意外と緊張する瞬間でもあります(笑)だってこれで中途半端に閉めて相手が水没したら、それ完全に閉めた側のせいってことになりますからね。
おまけにこのファスナー、なかなかに閉めにくいんです。
硬い・・・というより、中のインナーを噛んでしまったりすると戻してまた閉めて・・・を繰り返すなど、意外にめんどくさかったりします。
レンタルのドライスーツでピッチピチ過ぎるドライスーツしか無かった時は尚更で、最後の方はかなり頑張って閉めないとなかなか動いてくれなかったり。
でも当然、このファスナーが最後までしっかり閉まってなくて、この写真みたいにちょっとでも穴が残ってたらそこから海水は容赦無く進入してきてしまうので、閉める側になったらしっかり最後まで責任持って閉めてあげましょう。
閉められる側になっても、相手に閉めてもらった後にも自分で確認するようにしましょう。
どうしてもファスナーが動かない!みたいな事象が発生したら、それはそのファスナー自体に問題がある可能性大なので、その時はショップのガイドさんにその旨をちゃんと伝えましょう。場合によってはドライスーツを替えてもらう、といったその場での対応も必要だと思います。
ドライスーツのファスナーはしっかり最後まで閉める
こちら、鉄則で!
チェック項目②:ネックシール
次にネックシール。ドライスーツの首の部分ですね。
これは必ず内側に折ること!外側には絶対に折らないでください。高い確率で水没ジ・エンドになります。
この点、ドライスーツシーズンが到来して久々にドライスーツを着ようとすると、意外に迷うところなんですよね。「あれ、どっちに折るんだっけ?」みたいに。
外側に折ってしまうと、後述するネックバンドが付けにくくなったりなど、違うなって思えるタイミングがあるにはあるのですが・・・やっぱり迷ってしまうんですよね。
ドライスーツのネックシールは内側に折る
こちらも鉄則で!
あと、髪の毛やインナーなど、余計なものがこのネックシール周辺で挟まってないかという点も注意しましょう。
チェック項目③:ネックバンド
4つのチェック項目!・・・と言いましたが、実は前述した2つの事項さえマストで確認できてれば、水没の危険性はグッと低くなります。
ここから先はチェック項目というより、あった方がいいだろうグッズの1つになります。
マストでは無いけど、あれば水没の危険性をより下げ、安心してダイビングしやすくなるようなアイテムです。
これはネックシールの上から更に首回りを密閉するのに使うネックバンド(ネックアジャストバンド)になります。
ネックシールだけだと心許ない・・・!という方は、このネックバンドで密封性を更に高めるとより安心出来ます。
閉め方は普通のバンドと同じような感じなのですが、自分が苦しくなるくらい閉めすぎないことが重要です。
あくまで「あった方がいいだろうグッズ」の1つなので、「俺の首回りは全然入ってこないから問題ない!!」ってめちゃくちゃ自信がある場合は必要ないかと思います。
先日城ヶ島でご一緒したガイドさんは、「自分のドライスーツだけど保険と思って着けてる」とおっしゃってました。
僕も変に煩わしい思いをしたくないし(そもそもドライスーツはレンタルなので大丈夫かも分からないので)、基本ネックバンドは着けるようにしています。
もし持ってなければ、ショップに借りちゃいましょう。
チェック項目④:リストバンド
あった方が良いだろうグッズ、もう1つ。リストバンド(リストアジャストバンド)です。
※サムネイルがネックバンドになってるのは、ネックバンド+リストバンドのセット品になってるからです。
読んで字の如く、手首部分を閉めるのに使用するリストバンドになります。
手首部分はリストシールで基本的には密封されているのですが、
こちらも締めすぎて血流悪くしないように注意は必要になりますが、やっておいてかなり安心できる代物であるのは間違いないです。
これももし持ってなければ、ショップに借りちゃいましょう。
番外編:バルブ
ドライスーツの水没対策をする上で基本的に確認すべき・対策すべきは上記の4項目です。
問題は、それをやっても水没してしまった・・・という場合。無きにしもあらずです。
まれに聞くのですが、排気バルブから海水が侵入してしまった、というパターンです。
排気バルブはその名の通り、ドライスーツの中に入れた空気を出すのに使うバルブで、大体左の二の腕部分にあります。で、空気は出し入れするものの、水は入れてこないような仕組みになってます。
ので、もし本当にこの排気バルブから水が侵入してくるということであれば、それは確実に不良を起こしてることを意味するので、ショップや修理屋さんへ相談しに行きましょう。
まとめ。快適なドライスーツライフを。
いかがでしたでしょうか。
もちろん、予想外の事象が発生する、といったことはもちろん考えられますが、前述した4項目をチェックしていれば、水没の危険性はグッと減らすことが出来ると思います。
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