こんにちは!ダイバーラウンジです。
突然なのですが、ご時世がご時世なので「誰が触ったか分からないレンタル器材じゃなくて、マイ器材を持った方が良いのかな・・・」って思ってる方、いらっしゃいませんか!?
当然レンタル器材はショップさんによって丁寧に消毒された上で使用されてるのでその心配もあまりする必要はないのですが、とは言いつつも自分用、自分だけの器材を持った方が良いのでは?という意識をしてしまいますよね。
安くない買い物なので、間違った器材を選びたくない・・・!
自分に合った器材でダイビングを楽しみたい・・・!
そんな方向けに、今回は初心に戻った形でのダイビング器材の選び方の記事となります!
・・・とは言っても僕は器材マスターという訳ではなく、それどころか半分くらいレンタル野郎なので、僕1人では当然満足な情報は提供できません。
ので、ここで強力な助っ人をお呼びし、話を聞いていきたいと思います。
かにたまチャーハンさんです!ドーーン
マスク
早速なんですけど器材のこと、とりあえずは手始めということで軽器材、いわゆる3点セット(マスク、フィン、シュノーケル)から聞いてこうと思います!
マスクの種類
単純にマスクの種類って聞くと、一眼・二眼って言われてるものが思い浮かぶんですが・・・てか後ろにズラって並んでますね!
※店先からzoomで繋いでくださっています。
まぁそのままですが、使用してるレンズの数で違いがあります。
じゃ基本的には種類としては一眼・二眼・三眼、って感じですか?
素材の違いはあるのか?
この後フィンの話もしますが、フィンもゴムやらプラスチックやら素材が分かれたりするじゃないですか。
ここにスカートって呼ばれる部分があるんですけど
そしたら素材でハッキリ種類が分かれるってことはないってことなんですね。マスクの場合は。
(スキューバ)ダイビングだと、レンズはほぼ100%ガラス製ですけどね。そこまで素材で分かれるわけではない、で考えちゃって大丈夫です。
一眼、二眼マスクの選ぶ基準はある?
ショップさんに勧められるがままに買わされたってのもありますが。
それはさておき、こういう人が一眼が良い、こういう人が二眼が良い、っていうのってあるんですか?
どうしてもレンズ左右に分けてってなっちゃうので、自然二眼になっちゃうんですよね。
マスクのレンズが度付きになってる奴あるんですもんね。その場合は二眼なのか。
ただ度付きのレンズにしちゃうと、休憩中とかでマスク外したら目が見えなくなっちゃうから、コンタクトレンズ着けて度のないレンズにしちゃう、って人もいますけどね。
コンタクト着けたまんま、OW(オープンウォーター)の講習で、マスク外して「目開けててね〜」とかやってましたよ。
聞いた話だと、コンタクトと眼球の体液の親和性の方がプールの水とかより強いから流れないらしいんですよ。
なんか前に、曇り止めが二眼の方が効きやすいって何かで読んだことある気がするのですが、それを理由で選ぶ人っていますか?
そうすると、度付き以外で二眼を選ぶときの理由って他どんなのがありますかね?
やっぱりデザインじゃないですかね。一眼も良いけど、真ん中にフレームを通した形が良いな、って言って二眼を選ぶとか、そういう感じだと思いますよ。
逆に一眼は視野の広さを確保したがる人が買いがちですかね?僕みたいに。
ちなみになんですが、三眼を買う人ってどんな人が多いんですか?
横が見えるから、大物が後ろから横切って来た時に、気付きやすいんですよ。
マスク選ぶ上で欠かせない「フィット感」
顔にはめた時の感じ。やっぱり着けてても疲れないとか、痛くないとか、そういう感触って大事ですよね。TUSAはその点をすごく追求してる感じがあります。
マスクしてて顔回りが痛いとかギュッと締められた感じがすると、ダイビング終わった後にちょっと気分落ちちゃいますもんね。
よく「マスクを外したら顔に跡がつく」って言うじゃないですか。TUSAのマスクって淵が少しカールしてるんですよ。顔側じゃなくて外側の方に。なので跡が付きづらくなってるんです。
鼻の下ってレギュとか咥えたりするとどうしても動くじゃないですか。その動きに合わせてフィットする様にこの部分だけ薄く作ってるんですね。なので浮いたりするという感覚が少ないんですよね。
こういうこだわりから生まれるフォルムの違いとかって、それこそメーカーさんごとにある訳ですよね?
Paragonとかこだわって作られてる分値段の高いマスクなんですが、合わない人って絶対いるんですよ。
僕なんかも、今僕の後ろに並んでるマスクの中で、「これ絶対着けたくねぇ」っていう奴はあります。全然あります。
なので、選ぶ時のポイントとしては、その場で着けられるなら着けてみる。そのフィット感が大事ですね。
その間ずっと違和感感じながら潜ってると、もうそればっかり気になっちゃうんですよね。
もうずーっと気になってしょうがない。マスクのとこばっかり気になってしまう。他何も入ってこないんす。
やっぱりフィット感が大事!鼻のとこと、こめかみの辺りって感じですね。
あとフィッティングで絶対にやって欲しいポイントがあって。
よくあるフィッティングの確認って、マスクを着けて、鼻から息を吸って、手を離しても落ちなければ良し、っていう方法なんですけど。
これやる時に、口を半開きにして欲しいんですよ。
口が開いてる閉じてるで、鼻のとこの空き具合に意外と違いが出来ちゃうから、いざ海に潜るとそこに隙間が出来ちゃうってことがあるんですよ。
フィッティングする時は、なるべく実際にダイビングをする時と限りなく同じ条件にして試せ、ってことですね。
この部分、大事なんで絶対入れといてくださいね。
マスクの価格帯とかカラーとか
もちろんそれより高いのもあるし、安いのもありますし、多少のバラつきはあります。詳しくはお店で直接確認するのがベストですね。
でもそんなに集中する感じじゃないですよ。ウェットスーツ持ってる人はその色に合わせるし、フィンとシュノーケルとで好きな色に統一したり。
フィン
フィンの種類
こないだかにたまチャーハンさんのお店にお邪魔した時に、DIVER3月号を勢いで買ったじゃないですか。
その号でフィンの話載ってて、そこで「ワープフィンの遠藤カットバージョンがオススメ!その理由は〜」っていう書き出しの記事があったんですが・・・言うと怒られそうなんですがさっぱり分かんなくて。
遠藤カットも分からなければ、ワープフィンっていうフィンの種類自体も何のことやらって感じだったんです。
まず大まかに分けると、おっしゃった通りストラップタイプとフルフットタイプ。
そこから素材の違いに分かれていきます。具体的にはゴムとプラスチック。あと最近使ってる人が多いウレタンですね。
今ちょうどここにあるんですけどね。
ゴムやプラスチックと比べると、先っぽの反発性が良いんですね。弾く力。
今このウレタンフィン、出してるのはTUSAだけだったと思います。違ってたらどーしよ。
フィンの長さ、硬さの違い
その代わり掴む水の量が多くなるので、蹴りが重くなる、っていう面もあるんですけどね。
それこそ神子元とか行くと、皆ワープだったり、もっと長いバラクーダなんかを使ってる人とかがよくいますね。ダッシュ力重視って感じです。
例えばマクロダイビングで小物の撮影をする時とかに、そんなに動かずにゆっくり潜ってたい感じであれば、砂の巻き上げも少ないし短い方が良いですよね。
フィン選ぶ時には、自分の脚力も基準にしたりするってことですよね?
硬いフィンって、やっぱり脚力が要るんですよね。例えばワープフィンだと、色によって硬さが分かれてて選べるようになってるんですよ。
どの色がどのくらいの硬さかってのは、販売店で確認して欲しいですが。
逆に柔らかいフィンだとしなっちゃって、水を逃してしまう感じになります。
なのでより硬いフィンの方が推進力がある。ただ、その重さが掛かる分脚力が必要になってきます。
でもまぁ「脚力鍛えろよ」って話になりますよね。その方が絶対楽しいですもん。下手に流されずに自分の居場所管理しやすいし。
ストラップタイプとフルフットタイプの違い
なんかはじめから履きやすさ気にしてストラップタイプにしちゃったんですよね。フルフット、足キツそうだなって。あと黒くてカッコイイから。
ストラップって、ブーツで履かなきゃいけない分、中の空間が少し大きめに出来てるんです。なので、蹴った時につま先がブレて推進力がロスしちゃうんです。
フルフットは素足とか薄手のブーツとかソックスとかで履くので、足にピッタリくるようなサイジングなんですね。なので同じ距離進むにも、フルフットの方が楽かな。
じゃまぁ、推進力で考えたらフルフットがオススメってことか。逆にストラップタイプの場合は、やっぱり着けやすさとかなんですかね?
あとブーツを履くので、足場の悪いところを歩きやすかったりとか。サイズによってはウェット(スーツ)とドライを併用出来たりとか。
ドライのソックスタイプのブーツとかもありますしね。
さすがにウェットの時に履いてるフルフットのフィンをそのままドライで履くのは・・・
そういう意味だと、2個持ちで履き分けてる人はいそうですよね。ウェットのシーズンはフルフット、冬でドライのシーズンになったらストラップの方に履き替えまーす、みたいな。
例えば、今日はワイドでドリフトやるからパワーのあるフィンにする、とか、今度潜りに行く時はのんびりマクロっぽいダイビングするから、ちょっと軽めの履き心地のものにするとか。
プラスチックフィンの特徴
あと、デザイン性に富んでるって言うのがあるんです。
足首のところにたくさん穴が開いてるのって、コレもデザインなんですか?
メーカーの人に聞いたら「持ちやすい」という回答をいただきました。
じゃプラのフィンは軽くて、デザイン性重視と。推進力的にはどうなんですか?
プラスチックのフィンって結構硬いので、しならないんですよ。ゴムやウレタンより硬い。なので、水を全部捉えてくようなイメージになります。
※他の素材と比べると硬めなプラスチックフィンですが、近年では柔らかく使いやすいフィンも作られるようになっています。
逆に加工しやすいって面もあるんですよ。例えばこのX-STREAMだと、蹴った時に真ん中がすぼむようになってます。
ちょうどホースの先っぽをつぶして水の勢いを増してる感じ。
フィンの選び方
それによって脚力の要る要らないも変わってくると。
マスクはその場で着心地を知ることは出来ますが、フィンの漕ぎ心地みたいなのってお店では分からないじゃないですか。水中じゃないし。
ボートダイビングがメインであればフルフットタイプが使いやすいし、ビーチダイビングが多いんだったらストラップタイプの方がブーツ履くからエントリーが楽、とか。
あとは、自分がどれだけ泳げるか、次第ですよね。
水泳やってた人とかはパワーあるフィン使って問題ないと思いますよ。
でも脚力に自信のない人が同じのを買おうとしたら、うまく蹴れなくて逆に使えなくなっちゃうんですよね。ただ流れるだけになっちゃう。
もちろんショップさんが扱ってるフィンって全種類あるわけではないんですが、例えばその日借りたフィンの名前を聞いておく。「このフィン何て名前なんですか?すごく使いやすかったです」的な感じで。
で、器材販売店行って「○○ってフィンがすごい使いやすかったんですけど、ありますか?」って聞いてみる。
無くても「近いもので□□っていうシリーズがあって、お客さんの脚力的にもピッタリだと思いますよ」っていう会話もできるんですよね。
それはそれでショップさんに今後どんなダイビングをしたいのか、という希望を伝えればある程度適したの出してくれると思いますよ。
とりあえずまずは自分がどのくらい泳げるのか、その先にどんなダイビングをしたいのかを何となく描いた上で、最適なフィンがどれか聞いていった方が良さそうですね。
で、まぁ、ハマったら結局買いますんで。1本じゃ、絶対足りなくなります。
はじめはワイドにしろマクロにしろ同じフィンで始めて大丈夫だと思いますけど、やりたいものに対して揃えたい物が徐々に決まっていきますからね。
フィンの価格帯
シュノーケル
実は僕、普段からシュノーケル着けずにダイビングしがちでして・・・この動画でも同じことを語ってスイカちゃんに怒られるっていう流れがあります。
そんな中ですがせっかくなので、大前提で「なぜシュノーケルを着けないといけないのか」っていう話からお聞かせください。
ただ、例えば水中でエア切れ起こして、緊急浮上しました。上がってみたら、水面波立ってます。レギュレーターからは吸えないから、外すじゃないですか。
そうすると波が顔にかかるんですよ。波がかかると、当然息が出来ないししづらい。その状態でボートなり、エキジットポイントまで泳いで行かなきゃいけない。
・・・って考えると、無いと怖いですよねぇ。
エア切れの状況でのエキジットのことをあまりちゃんと考えてなかったな・・・着けるようにします。
で、シュノーケルなのですが、物によって造りが違ったりしますよね?
大きいのはトップ(空気が入ってくる)部分。ドライトップって呼ばれるものがあります。
ここに浮きが入ってるんですが、水中に潜ると先端にフタをしてくれるんです。それで海水の侵入を防いでくれる。
なのでこれはスキンダイビングとか、シュノーケリングする時とかにオススメの機能です。
口でくわえる部分とかは何か違いがあったりしますか?
あとは、あんまりそこまで差はないんですけど、筒自体の太さですね。
なので肺活量少なめな人向けには、なるべく細めな筒の方がクリアはしやすいです。
そしたら細い分空気の通りは速いけど1回の空気が少なめ、逆に太い分は空気の量は多くなるけど噴き出しづらくなるって感じなんですね。そこを自分の肺活量次第で決めていくと。
ちなみに価格帯はどんなもんですか?さすがに安いイメージですが。
かにたまさんの好きな3点セット
でもやっぱりフィッティングが良いんですよ。僕にとってはコレがピッタリでした。
では、続いてフィンお願いします!
その中で使いやすかったなぁってなると、TUSAのSWITCHとかですかねぇ。蹴り心地軽いんですけど、何かめっちゃ進むんですよ。
最後にシュノーケル、お願いします!
器材を選ぶ上で大事な点
まず1点目としては、近くにいる人の話を聞け、という点です。
もちろん僕らも、その人の求めてるものをイメージして、コレがいいんじゃないかって提案はしますが、やっぱり近くにいて、その人の潜りを見てる人のアドバイスが、その人に沿ってて重要だったりするんですよね。
もちろんサイズ合わないとか、フィット感的にダメ、というのは微妙ですが。
例えば2つの器材で迷ってて、「こっちの方がフィット感が良いけどこっちの方がデザインが好き」ってなってた時に、デザインが好きな方を選ぶってのは全然ありだと思うんですよね。
僕も「黒カッコイイ!」って基準でこれまで器材選んできたし。これから買う器材もそう言う基準で選びそうだなぁ。器材全部真っ黒だと水中でロストしやすくなりそうですけど。
まぁでも自分がダイビングを楽しむためにって意味で、大事なポイントですね!デザインで選ぶのは。
めっちゃ長くてカッコ良いフィンがある。映える。でも脚力には自信がなくて・・・
じゃ頑張って脚力つけましょう!!!ってことなんですよ。
- 自分に近い人の意見を聞いて、合う合わないを探るべし
- 最後は自分がダイビングを楽しめるデザインを選ぶべし
潜りに行かなすぎて実はダイバーじゃなかったんじゃないかと思い始めた
— かにたまチャーハン (@sea_cam_p) June 15, 2020
これはやっぱり、家族への徳の問題ですか?
※この時既に22時を回ってました
じゃあ家族への徳を犠牲にしてる分、人気記事にしたいですね、コレ。インタビューしててめっちゃ面白かったですもん。ここから重器材とか、スーツとか、カメラ機材とか、シリーズ化させていきたいです!
かにたまチャーハンさんへの質問、リクエスト募集!
さて、皆さんいかがだったでしょうか?
インタビューさせていただいた本人として、知らなかった点も含めて改めて勉強になる大変濃い時間でした!
今回は初心に戻った形での3点セットの選び方ということでインタビューさせていただきましたが、本人曰く、3点セットの話だけでもこれの5倍は余裕で話せるそうです。
なので、もしこの記事を見て「こんなことを聞いてみたい!」というのがあったら、是非是非このブログorTwitterでコメントください!
軽器材のもっと踏み込んだ話、重器材の話、スーツの話、カメラ機材の話、などなど・・・皆さんが聞きたいことを募集致します(^^)
気になったこと少しでもあれば、お声いただけると幸いですー!それが続きのシリーズになるかも!?
そんな訳で、ここまで読んでいただき、ありがとうございました(^0^)
ダイビング歴16年のPADIインストラクター。現在は池袋のとあるお店でダイビング器材販売を行っている。
「ダイビング相談室でかにたまさんに返事もらえると何か安心する」という定評がある。
たまにTHETAを持ってダイバーラウンジとスイカちゃんが主催するダイバー飲み会に襲来しては、新規顧客の獲得に勤しんでいる(悔しいことに結構うまくいっている)。
家族への徳が足りないせいかダイビングは少しご無沙汰。最近ダイバーラウンジとそんなに年齢が変わらないことが発覚した。
DINバルブ。