こんにちは!ダイバーラウンジです。
ダイビングに欠かせない、ダイビング器材。
自分の器材を手に入れた日には嬉しさと突然軽くなった財布に半狂乱した方も多いと思います。
一方で、伊豆であれ沖縄であれ、遠距離の遠征が多いダイビング。
全部合わせると20kg以上にもなる器材たちを運んで行くのは、結構骨の折れる作業です。
そのため、器材を配送してもらう、という手法があります。
ですが、いざダイビング器材を配送しようと思った時に、送り状の書き方や器材のまとめ方など、気を付けなければいけない事項がいくつかあります。
これがおざなりになったばかりに、予定日に間に合うように送ったはずが、いざ現地に行ってみたら器材がまだ届いてない、なんてことも・・・!
そうならないよう、ここで僕が知る限り&Twitterのフォロワーさんに教えていただいた器材の送り方のノウハウを、備忘録として書いておこうと思います。
どの宅配会社を使うべき?
まずはそもそも、どの宅配会社を使うべきか、という点です。
ここで言う宅配会社は、主に3社挙がると思います。
ここでは、僕が持ってるダイビング器材(約20kg)を神奈川から沖縄の離島(とりあえず最西端の与那国島)に送る設定で、各社の料金や届くのにかかる日数を比較してみようと思います。
なお、僕は器材を送る際は持っているキャリーケースに入れて送っているので、そのサイズ(3辺合計約150cm)で考えます。
ヤマト運輸の場合
まずは宅急便と言えば、のヤマトさんから見てみます。
さっき書いた荷物の枠組みで考えると、料金は4,160円となります。
そして、神奈川から与那国島に送ろうと思ったら6日後と出ました。本日(3月28日)に送ろうと思ったら4月3日に届く計算です。
ちなみに料金ですが、クロネコメンバーズに登録していたり、営業所やコンビニに持ち込んだり、現金ではなくQRコード決済やオンライン決済を利用したりなど、割引の手段がいくつかあります。上記のサイトから飛んでシミュレーションしてみてください。
佐川急便の場合
続いて佐川急便さんの場合を見てみます。
まず上図が佐川さんの航空宅配便を使用した際の料金表なのですが、沖縄が掲載されておりません。なぜなら沖縄は陸路のない離島となるため、中継料金が発生して複雑な料金体系となるからです。この場合は近くの営業所に直接確認した方がより確実な料金が分かります。
こちらは宅配ではなく、飛脚航空便を利用した際の料金表。
この表には沖縄が掲載されておりますね。さっきの荷物の規格で言うと料金は10,560円となります。
ただ、ここに更に与那国島まで配送するための中継料金も加算されるので、やはり営業所確認の方がより正確な料金が分かりそうです。
そして前者の飛脚宅配便の場合、サイト上ではお届け日数は3日以上となっております。「以上」という記載が入ってるのは、離島による中継が挟まるため正確な日数を表示出来ないからです。
後者の飛脚航空便は「翌日中」配達となっておりますが、こちらも離島をはさむ場合は必ずしも翌日届くと言うわけではありません。要営業所確認です。
ちなみに佐川さんの場合でも営業所持ち込みなどで料金から割引くことが出来ます。
日本郵便の場合
ではでは最後に日本郵便の場合です。
荷物の規格に照らし合わせると、料金は2,660円となります。
そして与那国に送ろうと思ったら、日数はこの通り。午前・午後によって分かれますが、3日後となりますね。
ちなみにゆうパックの場合もヤマト・佐川急便の例に漏れず、郵便局持ち込みや決済方法によって割引を出すことが出来ます。
料金・日数まとめ
3社の料金と日数をまとめるとこんな感じになりました。
料金 | 日数 | |
ヤマト運輸 | 4,160円 | 6日 |
佐川急便 | 10,560円+α (飛脚航空便の場合) |
1日+α (飛脚航空便の場合) |
日本郵便 | 2,660円 | 3日 |
こうして並べてみた感じだと、日本郵便を使用することのメリットがデカそうですよね。実際、僕も器材を発送する際はゆうパック一択となっております。
ですが、あくまで今回例示した僕の場合の条件があって初めて今回の料金・日数になる、という点は注意してください。
自分がどの宅配を使用した方が良いかは、ここまで載せた各社のWEBサイトに自分の荷物の大きさや目的地を入力し、比較しながら調べてみてください。また、料金・日数以外にも存在するメリットやデメリットも確認する必要があります。
例えば僕は前述の通り日本郵便一択なのですが、日本郵便を使う上でのデメリットの1つに全種類のコンビニに対応してない、という面があります。ゆうパックが使えるのはローソンとミニストップだけ。セブンイレブンから器材を送ろうとした場合はゆうパックを使用することは出来ません。
その場合、コンビニに広く対応しており、対応している離島の範囲が広いヤマト運輸の宅急便を利用する、という選択肢も出てきます。この辺りも含めて自分の条件に照らし合わせながら比較してみましょう!
※宅配業者によっては荷物の重さにも細かく指定が入ってる場合があるので、事前に確認しつつ荷物が重くなり過ぎないようにパッキングしましょう!
送り状の書き方・注意点
さて使う宅配会社が決まったら、次に送り状を用意しなければなりません。
この送り状を書くにあたり、「ダイビング器材」とひとくくりに書くのは絶対NGです。
なぜなら「ダイビング器材」を送る上で、配達側が気にする点がいくつかあるからです。これを無視すると「リスクを避けるために船便にした」とか言われて発送に思った以上の日数が掛かる可能性が出てきてしまいます。
そんな予想外のことが起こらないよう、配達側が気にする点を挙げていきます。
「ボンベ」の有無
まず配達員や宅配会社のスタッフさんが一番気にされるのが、「ダイビング用ボンベ」があるかどうか、という点です。
要は「爆発する可能性のあるものが搭載されてないかどうか」を気にされます。
ヤマトのサイトにも日本郵便のサイトにも、「ダイビングのボンベは送れない(または送るのに超時間がかかる)」という旨が記載されていますね。
タンクを送るケースってそんなにたくさんある話ではないと思いますし、配達員に「ボンベありますか?」と聞かれた際は「そんなもの積み込む訳ないだろ?」と我々ダイバーは思うかもしれません。
ですが配達側はダイバー側の常識で動いていないですし、「配送する上で危険なもの(ここでは爆発する可能性のあるもの)が無いか」を確認しなければならないのです。
更に注意なのが「ボンベが無いことを確認しなければならない」ので、「ボンベがあるかどうかよく分からない状態」はNGとなる可能性が高い点です。
この「ボンベがあるかどうかよく分からない状態」と配達側が考えてしまうのがどんな記載かって言うと、そのうちの1つは「BC」とだけ書いてしまうことです。
「BCD」が「浮力調整ジャケット」のことであり、セッティングしなければ空気タンクと一緒になっていないのは、ダイバーであれば分かっていることです。
ですが、配達側はダイバーでない限りその点は理解しきれておりません。
送り状に「BC」「BCD」と書かれても何のことか分からず、「ボンベとくっついてる何か」と認識される可能性があります。そしてあまり調べないうちに「何か不安だから船便にしときます!」と言われる危険性も・・・
なので、書くとしたら
- 一番上に”ボンベ(またはタンク、高圧ガス)無し”と記載する
- 品目欄内に”BCD(ボンベなし)”と記載する
といった記載がベターになります。
※「BC」「BCD」と記載すると、それ自体が何のことか分からなくなる可能性もあるため「BCジャケット」とか「浮力調整ジャケット」と書くのも手です
バッテリーの有無
配達側が気にするもう1つの点は「バッテリーの有無」もっと言えば「リチウム電池の有無」になります。
理由は単純で、リチウム電池には環境次第で発火・爆発などの危険があり、航空危険物に分類されているからです。
一応リチウム電池が一切配送出来ないかというとそういう訳ではないのですが、発送する場合は電池に記載された国連番号を記載する必要があったりと結構面倒だし、配達側が荷物の中身をどう捉えるのかも不透明です。
なので、電池自体は手荷物として持って行った方が無難そうです。そのため送る機材からは電池を抜き取り、送り状にはこう書いておきましょう。
- 一番上に”バッテリーなし”と記載する
- “カメラ・ライト(バッテリーなし)”と記載する
特にカメラやライトが荷物に入っており、それらを品目に並べるのであれば配達側は十中八九バッテリーの有無を気にされるので、必ず記載するようにしましょう。
送り状の書き方
上記の注意点をまとめた上で、僕の場合はこんな風に送り状を書いています。右部分の品名の欄をご覧ください。
こんな感じで、めちゃくちゃ細かいです。
送るダイビング器材は1つ残らず書いた上で、前述のボンベ・バッテリーが無いことも明記しましょう。もっと言えば、ここに「危険物なし」という記載も加えれば、配達側によって不安がられる可能性が下がります。
もっともっと言えば、下の欄の「こわれもの」「逆さま厳禁」「下積み厳禁」に○つけておけば、扱いの丁寧さも上がるので配送による破損のリスクも減るかもしれません。
器材を送る際のその他の注意点
器材の送り方として大きく注意すべきは前述した使う宅配会社・送り状の書き方ですが、その他にも注意すべき点がいくつかあります。
ここでは以前Twitterでダイバーの皆さんからいただいたご意見を参考にまとめてみようと思います。
スケジュールに余裕を持って送る
神奈川から与那国島に送るまでヤマトの宅急便で6日、ゆうパックで3日と出ていましたが、これはあくまで「天候上何も問題ない場合」です。
台風や海の状況、航空機のトラブルなど、表記された以上の日数が掛かる可能性もあります。
可能な限り配達側が不安にならない対策をしても、それでもなお安全策を打って船便を使う配達員もいるかもしれません(可能性は限りなく低くあってほしいですが)。
なので送る際は1週間くらいの余裕を持って送るようにしましょう。
伝票の控えを取っておく
器材の発送手続きが完了した際に受け取る伝票の控えは、必ず取っておきましょう。
万が一荷物が行方不明になった時に、お問い合わせ番号が手元にあった方が絶対良いからです。滞りなく進んでる場合でも行方を追えますしね。
伝票の控えは単純に紙をとっておくだけでなく、スマホで写真撮っておくのも有効です。紙をとっておいたつもりが無くした・・・!ってなった時に助かりますよね。
名前と連絡先を明記する
器材を発送する際は品名を細かく羅列するだけでなく、ご自身の名前と連絡先を必ず記載するようにしましょう。
送り状にどちらも記載する項目があるのでそこに書けば基本問題ないですが、送り状が運送途中にちぎれて紛失してしまうというケースもあるそうで、名札を付けておくのがより安全です。
器材を送る旨をショップ(orホテル)に伝えておく
器材を発送する時は「事前に送ります」或いは「○月○日に送ります」という旨を、送り先のショップやホテルにあらかじめ伝えておくようにしておくと、送り先側も何者かの荷物か分かった上で取り扱ってもらえるので、器材へのリスクをより減らすことが出来ます。
あとショップさんやホテルによって、荷物を送って欲しい期日、送り状の書き方にルールがある場合があります。例えば僕が流氷ダイビングのために宿泊したホテルにあらかじめ器材を送る際は「”◯月○日宿泊”と記載してください」とお願いされました。
スケジュールに余裕を持った方が良いことを考えると、1週間くらい前を目処に荷物の送付先に器材を送る旨、ルールの有無の確認などを連絡した方が良いと思います!
こんなところです!!
他にも皆さんから色んなアイデアが出てきていたので、このツイートから参照してみてください^^
これはお得!空港から目的地まで荷物を送ってくれる配送サービス
さてここまで書いたのは「器材を地元から目的地まで配送する」方法についてですが、現地までの交通手段が飛行機で、空港まで器材を持って来れる場合、JAL・ANA限定で空港から使用できるめちゃ便利の配送サービスがあります。
JALでは「宅配便サービス」、ANAでは「快速宅空便」と呼ばれるものです。
JAL「宅配便サービス」
まずはJALの方を紹介します。
サービスの概要としては、出発する空港で手続きをすれば預けた手荷物をそのまま指定した目的地まで配送してくれる、というやつです。つまり自分は手ぶらで目的地に向かえます。え、便利だ。
料金や使用できる荷物の条件は以下の通りです。
- 料金:荷物1個につき1,050円
※重量が合計20kgを超えると超過料金あり - 重さの上限:1個20kg以内(個数制限なし)
- 配達区域:このページから確認できます
料金見てびっくりです。安い!!
1から宅配にお願いする場合、一番安いゆうパックで2,660円なので、単純に値段だけ見ると半分以下になります。すごいな。
ただ、注意すべき点が2つあります。
1点目は上にもある配達区域。例えば鹿児島や沖縄の離島は対応区域ではありませんので、目的地によっては使用出来るかどうかの注意が必要です。
2点目として、このサービスを使用した場合、対象の荷物はすべて翌日以降の配達になる点です。なので「到着した当日にダイビング予定あり」の旅程だった場合、このサービスを使うのは危ないかもしれないので、サービスを使う場合は旅程を事前に再確認しておきましょう。
※場所によっては翌日ではなく翌々日以降の配達になる場合もあります。配達区域のページで条件を確認してみてください。
ANA「快速宅空便」
続いてANA側のサービス。
こちらもサービスの概要はJALのサービスと一緒です。出発する空港で「宅空便」を使いたい旨を知らせることで、預けた手荷物を引き取らずに手ぶらで目的地に向かうことが出来ます。
- 料金:荷物1個につき1,000円
※重量が合計20kgを超えると超過料金あり - 重さの上限:1個30kg以内(個数制限なし)
- 配達区域:このページから確認できます
こっちも安い〜〜!!!
更にANAのサービスの場合「スーパー宅空便」というものがあり、料金が2,000円となりますが当日配送をしてくれるサービスがあります(配達区域にやはり限りがありますので予めご確認ください)。
快速宅空便とスーパー宅空便、どちらを利用するにしても到着空港や到着時間による制限があるので、こちらもJALと同様に配達区域や旅程を再確認の上でサービスを利用しましょう!
まとめ
以上が、僕なりにまとめてみた器材の送り方ノウハウです!
参考になりましたでしょうか?
器材の発送は意外と気を付けなければいけない点がたくさんあるので、この記事を参考にしつつご自身でも調べてみてくださいね!
てなわけで今回は以上です!
読んでいただき、ありがとうございました^^
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