ダイビングを初めてやったり、複数回やったりする中で、必ず一度は「スタート時に下になかなか潜れない」という事態に遭遇することがあると思います。
僕は幸いに初めてダイビングをやった時はスムーズに下に潜っていけたのですが、複数回やる中でなかなか下に沈んでいかないなぁ・・・みたいになった時、正直何回かあります。
他の人がどんどん沈んでいく中で自分だけプカプカ浮いちゃってる・・・そんな時どうすれば良いのか?経験則でいくつかご紹介したいと思います。
まず、落ち着く。
地味に大事な点です。
前述の通り周りがどんどん潜っていく中で自分だけ浮いてしまっていると、ある種の焦りを感じてしまいます。
その焦りの状態のまま、慌てたり、無理に潜っていこうとしたりすれば、思わぬ事故を呼び寄せてしまう可能性があります。
自分だけプカプカ浮いちゃう現象は、誰にだってある話です。なので、変に慌てずに対処していくようにしましょう。
空気系の確認
沈まない原因の大半は、空気系です。
抜いておくべき空気が抜けきれておらず、浮力として働いてしまってるんです。
空気の抜け切れてない浮き輪を無理矢理沈めようと思ってもうまくいかない・・みたいなイメージです。
なので、しっかり空気が抜けきってるかどうか、以下の項目を元にチェックしていきます。
BCDから空気は抜けていますか?
通常、水面を泳いだりボートからドボンと行く際は、はじめにBCDに空気を入れる状態でスタートします。
その後、ポイントまで行ったらBCDから空気を抜いて潜っていくのですが、その空気が抜けきれてない場合は相当の浮力が働いてしまいます。浮いてしまっているようなら、まず真っ先にBCDをチェックしましょう。
BCDには、空気を出し入れするためのボタン付の専用のホース(インフレーターと言います)が付いています。
※引用元サイト:Ts Forest
この給気・排気のボタンを使い分けて浮力を調整するのですが、はじめに潜る際は、このインフレーターをしっかり上に挙げて、排気ボタンを押して空気を出し切りましょう。
※ボタン押し間違えは要注意です!間違えて給気を押し続けていた人を見たことがあります笑
ドライスーツから空気は抜けていますか?
冬ダイビングでドライスーツを使用している際ですが、そのドライスーツ内の空気が抜け切れておらず、なかなか沈まない・・・!というパターンがあります。
本来はダイビング前にドライスーツにそこまで空気は入れません。ただ海に入る前の器材セッティングで、ドライスーツにしっかりホースが通っているかどうかを確かめる際に、変に空気をたくさん入れてしまった・・・!なんて場合にはこの事象が起き得ます。
ドライスーツには排気バルブが、大体左腕の二の腕部分に付いています。左腕を上げたらそこからドライスーツ内の空気が抜けているような仕組みになっています。
その排気バルブ、カバーを変えることで、自動で空気を出せる設定(AUTO設定)や空気の出せない設定(LOCK設定)などと変えられるのですが、たまーーーに、ここがLOCK設定のままに海に入ってしまうと、当然空気が外に出ないので浮き袋状態です。
排気バルブの状態も、海に入る前にチェックしておきましょう!
ちゃんと息は吐いていますか?
器材も大丈夫であれば、あとは体内に残ってる空気です。息をゆっくり、しっかり吐き出し、肺に空気が残らないようにしていきます。
吐き出してるつもり・・・!が、案外呼吸が早くなってて息を多めに吸ってしまってることもあります。なのでゆ〜〜〜〜〜〜っくり、息を吐くことを意識しながら呼吸をして下さい。息を吐くことを意識しすぎて呼吸が止まっちゃうのもダメですよ!
体の状態の確認
空気系の他に、自分の体の動きや状態も確認してみましょう。沈むつもりが、浮き上がるようなことをやっているかもしれませんよ・・?
変にフィンキックしてませんか?
このケース、結構あるあるみたいです。
水面にいる間、ついつい立ち泳ぎしちゃうものです。ダイビングの場合はフィンを足に付けているので、立ち泳ぎのつもりが全力で上に浮き上がってるような形になります。
それが潜るタイミングになっても続いてる場合があります。それは当然、下に行きませんね。
いよいよ水に顔を沈めて行く瞬間っていうのは落ち着かないものですが、潜って行くときはなるベく動かずにゆ〜っくり、沈んでいきましょう。
ウェイトは十分ですか?
これは潜ってる間はどうしようもないですが、もし自分の沈みがちょっと苦労する感覚がある場合は、重し(ウェイト)を足してみるという手もあります。
今日は浮き気味だな・・・と思ったら、遠慮なく重しに頼っちゃいましょう。ただ、増やしすぎちゃうと今度は浮き上がる時に大変なので、多少な調整で済ませましょう。
最後の手段
どうしても下に行かない・・・!って時の最終手段です。
ロープを伝って潜る
特にボートダイビングですが、ポイントになる所にはブイから海底までロープでつながってる場合が多いです。
なので、そのロープを手で伝って、少しずつ潜って行く、という手があります。ちょっと時間がかかりますが、確実な方法です。
頭から潜る!
最後の最後の手段、です。頭からガバッと、下に潜って行くやり方です。
これをヘッドファースト潜降といって、頭を下に、足を上に、上から下へフィンキックをしていくので、実際にやるとかなり勢いよく潜降することができます。
ただこのやり方、まぁまぁ負担かかります。一気に潜れてしまうので耳抜きには十分注意しなければなりませんし、がっつり足漕ぎしているのでそれなりに疲れます。なので慣れないうちは、無理にやるべき手法ではありません。本当に、最後の最後の手段だと思っていて下さい。
まとめ。まずは焦らないことが肝心です。
色々と沈まない時の手法を書いてみました。が、一番大事なのは、冒頭にも書いた通りまず慌てないことだと思います。
他の人、特に自分より後から海に入った人が先に沈んでいけば、確かに焦るところではあります。でも、ここで変に焦ることは思わぬ事故に繋がってしまいます。全然自分のペースで構わないので、ゆっくり落ち着いて、やれそうなことをやっていきましょう。
とにかく慌てず落ち着くことですよね!焦ることちょいちょいありますが、呪文の様に落ち着けぇ〜って呟いてます!笑
特に周囲がどんどん沈んでいく中で焦って潜ろうとすると余計に危険なので、まずは落ち着く、ですね!
インターホースってなんですか?
オープンで習うレベルの知識もないなら記事書くの辞めた方がいいと思います。
間違った知識広められるのはダイビングにおいて非常に危険ですので。
インフレーターホースですね^^;
更に言えば「インフレーター」で良いですね。失礼致しました、修正しました!