ダイバーの常識は世間の常識なのか?

いきなりサムネイルに使用したのは、僕の大好きなマンガ家:荒川弘の「百姓貴族」から引用したものです。

農家出身の作者が、漫画家デビューする前に実家の農業を手伝ってた経験がネタとして展開されるマンガなのですが、

このマンガの至る所で、よく登場してくる言葉があります。

「農家の常識は世間の非常識」

ある意味、このマンガのメインテーマの1つであったりします。

 

ちなみにこのサムネイルの前のコマはこう展開されてます。

引用元:「百姓貴族」5巻 荒川弘著

いやネタになるわ。笑

農家の人達から見た当たり前が、農家に従事してない人から見たら当たり前じゃなかったりする、という一例ですね。

こうした会話が、このマンガでは至るところでよく展開されます。

 

ダイバーの常識は世間の常識なのか?

「百姓貴族」の勝手な宣伝はさておき(笑)、これをそのままダイビングに置き換えて考えることがあります。

 

ダイバーの常識は世間の常識なのか?と。

 

まず、ダイビングをやっていない自分の周囲の知人を思い浮かべてみてください。

その人達から「休日何してたの?」って聞かれて、例えばこう言ったとします。

 

「ニタリザメ観たくて、八丈島に潜りに行ってたよ!竹芝から船で行ったんだけど波荒れてたわ〜」

 

すると、多分この時点で「?」が数個頭に浮かんでる人が1人や2人はいるはずです。

  • ニタリザメが観たくて → サメ観れるの?食われないの?てかサメに種類ってあるの?
  • 東京の八丈島 → 八丈島ってどこ?てか東京に島あるの?東京の島で潜れるの?
  • 船で行く → 東京に島があるだけじゃなくて、船で行けるの?東京から船が出てるの?

こんな感じに。

 

更に、もしこれが4月中旬くらいの話であれば、こんな「?」も足されてると思います。

「え、今この時期に潜りに行くの?夏じゃないよ??」

って感じに。

 

※上記の会話はあくまで例なのですが、元ネタは僕が実際に知人に話した2つのダイビング話、「サメが観たくて館山まで潜りに行った」「東京の八丈島まで潜りに行った」の2つから実際に受けた反応を合作したものです。

 

やっぱり話してて思うんですが、「日本でダイビング出来るのは沖縄だけ」って思ってる人、非常に多いと思います。

何せ先日も「土日にダイビング行ったー」って言ったら「え、沖縄弾丸!?」って返ってきましたもん。なので「いいえ、伊豆っす」と。

大瀬崎やら富戸やら串本やら勝浦やら、ダイバーにとってはよ〜〜く耳にする地名であっても、未経験者から見たら「ドコソレ???」ってなる場所なんですね。

 

あとは、「ダイビングは基本的に夏にやるもの」って思ってる人もそこそこ。

多いのは確かなんですけどね。

この時期になると「今はダイビング、お休みでしょ?」ってよく言われたりします。

 

こう考えると、やっぱり、ダイバーの常識は世間の非常識ってことになるんじゃないかなぁ、って思ってます。

 

もっとも、さっきの農家の話と同様、ネガティブな意味合いは特になしです。

その知ってる知らないのズレで、ストレスを感じたりする人もいれば、そのズレ使って会話を広げる人もいたり、色々あります。

とりあえず、そういうズレってやっぱりあるよね、というのが話のポイントであり、これはダイビングに限った話でもないかなぁと思います。

 

ダイバーの常識はダイバーの常識なのか?

ダイバーの常識が、ダイビングをやってない人から見たら非常識、ってことでしたが。

じゃあ「ダイバーの常識はダイバーの常識なのか?」って言う点についても考えてみたいと思います。

 

これは言い換えたら「(経験豊富な)ダイバーの常識が(初心者or経験浅めな)ダイバーの常識なのか」と言う話です。

 

1つエピソードを。

僕は以前、お世話になったことのある八丈島のダイビングショップがプロモーションムービーを作成してるのを見かけ、それをTwitter上で拡散しようとした際に、「東京にもこんな島があるんですよ!」というようなメッセージ付けてツイートしたことがあります。

そしたらそれに対し、こんなご意見を質問箱でいただきました。

「あなたの文書はいつも上から目線に感じます。例えば「東京にもこんなところあるんですよ」ですが、八丈島は有名ですし、ほとんどのダイバーは知ってるかと。あなたに言われなくても知ってますってなります。「東京にもこんなところあるんだなぁ」だと応援したくなる気持ちになります。表現は末尾ひとつで変わりますよ。変えてみてはいかがでしょうか?」

 

文書の表現とか書き方に関してはここでは別テーマなので、それはそれで反省するとして。

この時はダイバーラウンジのブログもTwitterも始めたばっかりでちょっと落ち込んじゃって、拡散ツイートを削除したりしてました(後に書き換えバージョンを再度つぶやきました)。

 

ただ、よく考えたら、僕自身、八丈島の島自体の存在を知ったの、ダイビングを始めて2年くらい経ってからだったんですよね。

東京に島があること自体も始めてから少し経ってからだし・・・

このつぶやきも、当時の自分を思い出しながらつぶやいたメッセージでもありました(批判されてちょっと焦ってしまいましたが)。

ちなみに一緒に八丈島ツアー行った人も、何人かは同じような認識度でした(もう何人かはベテランさんだったので、むしろ色々教えてもらいました)。

なのでこの人の言う「八丈島は有名ですし、ほとんどのダイバーは知ってるかと」って、どうなんだろう・・・?と疑問を感じたりします。

 

熱海に沈船があるのも知ったのも昨年か今年初めの話だし、

カツオノエボシのこととかも話題になるまであまり分かってなかったし、

とにかく、やればやるほど知らなかったこと、かつ恐らくベテランさんにとっては当たり前なことがまだまだたくさん出てきます。

 

そうした経験踏まえると、僕は「ダイバーの常識はダイバーの常識」とは必ずしも思えません。

ベテランさんが知ってること(かつ、常識だと思ってること)を、経験少ないダイバーさんが知ってるとは限りません。

やればやるほどダイビングの知らなかった面、どんどん出てくるものです。それがダイビングの醍醐味だと感じます。

 

で、その知識の抜けを見た時に「そんなことも知らないでダイビングをやるな」という態度をとるのは反対です。

「お前らはダイビングのこと大して分かってないから、俺が教えてやるよ」という態度も好きではありません。

 

僕自身はあまりそういう目に遭ったことはありませんが、

こういう経験談はちらほらと聞くようになりました。

「にわかが出しゃばるな」風潮・・・・とはまた少し違いますが、

そんな厳しい態度を取らずに、その知識を教えて欲しいです、切実に。

知らない側も好きで知らない訳ではないので、教えてもらえるならすごく嬉しい話です。

 

知らないことは素直に知らないって言って、真正直に教えを請えるならそれに越したことはありません。

逆に「そんな状態でダイビングするな」って言われてしまうと、

自分が今の状態でダイビングしても良いのか常に不安になってしまい、ダイビングから足が遠のく可能性だってあります。

そんなの、元も子もありません。

 

「ダイバーの常識はダイバーの常識」ではない。

今知ってることがダイビングの世界の全てではないし、逆に今知ってることが他の人も知ってることとは限りません。

その知識の差を、友好的に埋められるかどうかで、ダイビングの世界の楽しさは全然変わってくる、って思ってます。

どうせなら、皆で楽しめる世界の方が良いですよね!!

 

というわけで、とりとめないですが徒然なる所感でした。

 

 

P.S. 質問箱って匿名性の性質もあってか、時たまこういう厳しめな意見が同じタイミングで飛んできて若干炎上することがあります。

なので設置は慎重に検討せねばですが、自身のメンタルトレーニングには良いかもしれません(笑)

僕は色々と気にしがちだったのですが、このコメントをもらった辺りでまぁまぁ吹っ切れてきました。

 

でも時にはこんなご提案とかいただけるのでやめられなかったりします。皆さん、マリンダイビングフェアの後にオフ会やりませんか〜〜!?笑

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