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コロナを受けて、ダイビングの参加人口はどう変化したか。レジャー白書で調べてみた

こんにちは!ダイバーラウンジです。

 

自分の中でもはや毎年恒例の行事となっているのですが、夏頃(大体8月末)に発行されるレジャー白書を参考に毎年ダイビングの参加人口を調べてこの記事に数字を載せています。

今年はいつもより発行時期が遅れており、10月初旬の発行となっていました。

前年1年間の日本の国民のレジャー活動の全体的なマーケットを調べ、発行しているこのレジャー白書ですが、今回の調査対象年はコロナ真っ只中の2020年。これまでとは動向に違いが発生しててもおかしくはありません。

なので、通常は前述の同じ記事をずっと更新し続けているのですが、今回は新しい記事にして、いつもより違う側面で調べた内容を載せていこうと思います(向こうの記事も更新はしますがw)

2020年のダイビングマーケットの実態

レジャー白書自体が何なのか、レジャー白書における調査方法といった内容は前記事にお任せするとして、早速2020年のダイビングマーケットの実態を調べていこうと思います。

2020年のダイビングマーケット

 指標  数値
 参加率  0.5%
 参加人口  約50万人
 年間平均活動回数  6.4回
 年間平均費用  15.1万円
 参加希望率  5.2%
 潜在需要  4.7%

これらの数字をそのまま使ってダイビングの現状のマーケット、潜在的なマーケットを計算してみると・・・

  • 現状マーケット:50万人 × 15.1万円 = 755億円
  • 潜在マーケット:465万人× 15.1万円 = 7,022億円

同じ計算方法で出した昨年の現状マーケットが819億円だったので昨対比は▲7.81%、潜在マーケットが3,677億円なので昨対比は+90.97%といった数値に。

潜在の昨対比がやたら高いですが、参加人口がこの規模だと平均活動費用のバラつきが大きくなり過ぎるようで、あくまで参考値として捉えた方が良さそうです。

 

参加人口の推移

ここで過去のレジャー白書に載っていた数字を参考に、直近5年ほどの参加人口の推移を見ていきます。

 年度  参加人口
 2016年  140万人
 2017年  120万人
 2018年  80万人
 2019年  100万人
 2020年  50万人

元々多少の増減はありつつ緩やかな下降を続けていた中で、2019年→2020年で一気に半分に。昨対比はがっつり▲50.29%。急激な減少が確認出来ます。

ダイビングの参加人口は2007年からデータが取られ続けていますが、ここまで急激な減りは確認出来ませんでした。なので単純なダウントレンドだけではなく、コロナの影響によるダメージが想像出来ます。

 

参加人口の推移:他スポーツとの比較

この参加人口の昨対増減率(2019年→2020年)が他のスポーツとどれほど異なるか、スポーツ部門に並べられている全28の種目と比較してみます。

昨対比がマイナスになっている数字を赤字にしています。

 スポーツ 昨対比
ジョギング、マラソン +8.12%
体操 +8.17%
トレーニング +2.92%
エアロビクス、ジャズダンス ▲3.19%
卓球 ▲22.51%
バドミントン ▲2.13%
キャッチボール、野球 ▲2.18%
ソフトボール ▲31.64%
サイクリング、サイクルスポーツ ▲17.36%
アイススケート ▲47.67%
ボウリング ▲44.41%
サッカー ▲17.14%
バレーボール ▲10.04%
バスケットボール ▲27.92%
水泳(プール) ▲40.56%
柔道、剣道、空手などの武道 ▲19.22%
ゲートボール ▲40.34%
ゴルフ(コース) ▲9.14%
ゴルフ練習場 ▲2.38%
テニス ▲17.14%
乗馬 ▲0.57%
スキー ▲23.30%
スノーボード ▲0.57%
釣り ▲16.90%
スキン、スキューバダイビング ▲50.29%
サーフィン、ウィンドサーフィン ▲33.72%
ヨット、モーターボート +49.14%
ハングライダー、パラグライダー +98.85%

一部例外はあるものの、やはりコロナによってマイナス幅が前年より大きく出てしまったスポーツが多いですが、その中でもダイビングの減少率は最も大きく出ておりました。

参加人口の規模もあるため一概には言えないですが、他と比べても一段とダメージでかく感じますね。似たレベルでダメージを喰らってるのはアイススケート(▲47.67%)、ボウリング(▲44.41%)、水泳(プール)(▲40.56%)といった種目でした。

やはり特定の施設や装備が必要であったり、長距離の移動を要する種目へのダメージが全般的に大きいイメージですね。そんな中でもヨットやハングライダー・パラグライダーが参加人口増やしてるのは少し不思議ですが^^;

何はともあれ、ダイビングへのダメージがよりデカく見える・・・って感じです。

 

性別・年代別参加率

地味に眺めてて衝撃的だったデータが、この性別・年代別参加率のデータです。

特に主要にあたる20〜50代の男女のうち、2020年でどのくらいがダイビングに参加しているのか見てみたところ、こうなってました。

性別・年代 参加率
20代男性 0.0%
30代男性 0.0%
40代男性 0.3%
50代男性 1.4%
20代女性 2.6%
30代女性 0.4%
40代女性 0.3%
50代女性 0.4%

・・・と、いうわけで麗しく並ぶは20代・30代男性の0の数字の列です。僕(33歳男性)の存在は一体どこへ消えてしまったんでしょう?このデータには信頼性が無いのか・・・?

と思って軽く計算サイトでチェックしてみたのですが、白書で行われている調査方法は、その通りの規模であるならば信頼度95%、許容誤差2%の調査方法となっており、一般的には意味ある調査方法となります。ただし、誤差は2%あるので、例え調査結果が2%と出たとしても実際は0%〜4%の誤差があるかもしれない、ということになります。

つまり、我々のような男性ダイバーの存在はこの調査からしたら誤差でしか無いのです。ビバ、誤差ダイバー。

 

そして何と、20代・30代男性の参加率が0%なのは、このスポーツ部門の中ではダイビングとゲートボールだけでした。

ゲートボール!!?

ゲートボールか・・・・・・・・・

 

潜在需要の人口の推移

最後に、潜在需要の人口の推移、というものを載せておきます。

参加希望率から参加率を引いたものを潜在需要率としていますが、ここに母体の人口を掛け算すると、潜在的にダイビングに参加したい人数というものが割り出せます。

これも参加人口と同様に、ここ5年の推移を見ていきます。

 年度  潜在需要人口
 2016年  404万人
 2017年  430万人
 2018年  429万人
 2019年  440万人
 2020年  465万人

減り続けている参加人口と比べて、こちらは増え続けてる感じですね。

「潜在的にダイビングをしたいと考えている」とは言え、単純にアンケートで「ダイビングしたいですか?」と聞かれたら(本当にやる気はなくても)「やりたい」と答える人はそれなりにいそうなので、どストレートに捉えない方が良さそうですが、それにしても不思議な現象ではありますよね。実際に参加する人口は減り続けてるのに、潜在的な需要は増え続けてる、という。

ちなみにですが、潜在需要率4.7%というのは、全28のスポーツ部門の種目の中でも3番目に高い数値になります(1位は水泳(プール)で7.3%、2位は釣りで5.8%)

 

総括すると・・・?

ここまでまとめてきたデータを元にざっくりと僕なりに総括したんですが

 

潜在的にやりたいと思う人は年々増えていってる中でも

コロナの影響を他スポーツよりダントツに受けて参加人口は半減

中でも20・30代男性の参加者の存在は誤差

 

ってなってしまいました。シンプルにエグい。笑

 

実態はこのデータの通りじゃない部分もあるはずですが、この1年割とそういった年代のダイバーさんと潜ることの多かった僕からしてもちょっとショック?というかビックリしてしまった次第でございます。

しかもこれが2020年の数字であるなら、緊急事態宣言でゴチャゴチャしてた2021年とかはどうなってしまうんだろうか・・・?と、もはや今から不安です。

 

もっとも、20代女性の参加率が比較的高い(恐らくスキンに起因する傾向)など、ポジティブに見える面もあります。どの年代がより大事とかがある訳ではないですが、産業的な面で考えたらシンプルに若い世代の参加率が増えていって欲しいって思っちゃいますよね^^;

 

てな感じで、ダイバーラウンジからの調査報告は以上になります。

読んでいただき、ありがとうございました!!

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