【レジャー白書2020】ダイビングやってる人口とマーケットを調べてみた【2020/10/08 更新】

こんにちは!ダイバーラウンジです。

ふと、「日本でダイビングしてる人って実際どのくらいいるんだろう?」と思い当たったものの、案外その実態って詳しく載ってるデータがあまり無いな、と思ったのが2017年の時。

この記事では、余暇活動についてたま〜に日経などのメディアで記事に上がる際、ちょくちょく名前が出てくる「レジャー白書」。この書籍を使って、日本で大体どのくらいの人がダイビングをしているのか、数値的データを調べてみています。

今回で4回目の更新と相成りました。

レジャー白書とは?

レジャー白書とは、日本の国民のレジャー活動の全体的なマーケットを調べるために、公益財団法人:日本生産性本部が毎年1回発行している書籍です。この法人、設立年が1955年と、実に65年もの歴史があります。

彼らの独自の調査方法を用いて、あらゆるレジャーのマーケット状況を抽出し、例年と比べてどの様な違いが起こっているのかを分析する、というのがこのレジャー白書の主な目的です。

今回は2019年1年間の現状について分析した「レジャー白書2020」が9月30日に発行されたということで、こちらを使用します。

レジャー白書における調査方法

調査の対象や規模に関しては以下の通り。

  • 調査対象:全国15〜79歳男女
  • 有効回収数:3,539
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査時期:2020年1月〜2月

ここで出た数字を日本の同世代の人口(9,953万人)と掛け合わせて、各スポーツの人口が推計されています(ちなみに2018年の計測時は9,988万人。2017年は10,021万人で、2016年は10,066万人。確実に減ってる・・・・)

推計されているのは、以下の数値です。

 参加率  ある活動を、1年に1回以上行った人の割合
 参加人口  参加率に上記の人口を掛け合わせて推計した数字
 年間平均活動回数  ある活動を行なった人の1人当たりの年間活動回数の平均
 年間平均費用  ある活動を行った人の1人当たりの年間活動費用の平均
 参加希望率  ある活動を将来やってみたい、或いは今後も続けたいとする人の割合
 潜在需要  やってはみたいけどまだやれてない、つまり期待される需要の大きさ

2019年のダイビングマーケットの実態

では早速、2019年の数字を見てみようと思います。

※レジャー白書では、ダイビングは「スキンダイビング・スキューバダイビング」という項目で、スキン・スキューバをまとめた数値として掲載されています。なので、以下から紹介する数値がスキューバダイビング単独の全体像とは言えないので、その点はご了承ください。

2019年のダイビングの実態

 指標  数値
 参加率  1.0%
 参加人口  約100万人
 年間平均活動回数  3.5回
 年間平均費用  8.19万円
 参加希望率  5.5%
 潜在需要  4.5%

2019年のダイビングマーケット

上記の数字をそのまま単純に使用した時にダイビングにおける現状マーケット、潜在マーケットはこのようになります。

  • 現状マーケット:100万人 x 8.19万円 = 819億円
  • 潜在マーケット:449万人 x 8.19万円 = 3,677億円

ふ〜〜む・・・

昨年対比で言うと、2018年の現状マーケットは952億円だったので▲14.0%、潜在マーケットに関しては5,105億円だったので▲28.9%

昨年は現状マーケットの落ち方が大きかったですが、今回に関しては潜在マーケットの落ちの方が目立ちますね・・・

ただ、参加人口も、やってみたいと考えている潜在需要の人口も増えてはいるんですよね。今回に関しては掛け算で使用している年間平均費用が昨年と比べてだいぶ下がってることが影響しています。

この調査方法だと、年間平均費用って結構バラツキが発生するので(2016年は7.58万円、2017年12.2万円は、2018年は11.9万円)あんまりこの点で右往左往してもしょうがない面もあります。

とは言え、順調に下がってるような感じが見えなくもない・・・

これまでの数値の推移

これらの数値、これまでどんな感じに推移してきたのかも載せておきます。

参加人口の推移

レジャー白書では唯一参加人口のみ、過去10年分のデータが掲載されている形となっております。

これまでまとめたものを含めて、2007年からの推移で見てみましょう。

 年度  参加人口
 2007年  170万人
 2008年  100万人
 2009年  170万人
 2010年  180万人
 2011年  130万人
 2012年  120万人
 2013年  150万人
 2014年  120万人
 2015年  110万人
 2016年  140万人
 2017年  120万人
 2018年  80万人
 2019年  100万人

2018年は初めて100万人を割ってしまってましたが、今年は100万人台に持ち直し。ただ、全体的に見ると緩やかに下降していってるようにも見えます。

潜在需要の人口の推移

続いては潜在需要の人口の推移。

こちらは潜在需要率を当時の人口に掛け算した数字です。言い換えれば、まだダイビングやったことはないけどやってみたいな、と回答した人数ということになります。

これはレジャー白書の中では過去10年での推移などは掲載されていないので、これまで僕の方で集計してきた4年分の推移となります。

 年度  潜在需要人口
 2016年  404万人
 2017年  430万人
 2018年  429万人
 2019年  440万人

こちらは、推移で見ると・・・むしろ増えてるように見えますね。

もちろん「ダイビングをやってみたいですか?」と聞かれたら「はい、やりたいです!」と回答したくなるものではあると思いますし、それがどこまで本気でダイビングをやりたいか、と言うとはかれないところですが・・・

とは言え興味を持ってる未経験者が、変わらない数でい続けて、しかも微増ですが増え続けている、というのは興味深い情報です。

現状マーケットの推移

先程計算して出した現状マーケットの推移も出してみましょう。

これも4年分です。

 年度  マーケット
 2016年  1,060億円
 2017年  1,464億円
 2018年  952億円
 2019年  819億円

う〜ん、これだけ見てるとガタ落ちしてますね・・・2016年から2017年は謎に増大していますが・・・

前述した通り、計算に使用している年間平均費用が年によって大きく揺れ動いてしまうので、振れ幅についてはある程度冷静に見る必要があるかと思います。

とは言え、下がりが目立つなぁ。単純に平均費用のブレだけでなく、参加人口の減り自体が影響しているのも間違いはないです。

潜在マーケットの推移

更に潜在需要のマーケットも見ていきましょう。4年分です。

 年度  マーケット
 2016年  3,063億円
 2017年  5,246億円
 2018年  5,105億円
 2019年  3,677億円

 

推移の方向は現状マーケットと同様ですね。2018年と2019年の間の落ちっぷりが凄いが・・・笑

ただ、潜在需要の人口自体は微増の傾向があることを考えると、こちらは現状マーケットよりも年間平均費用のブレの影響が大きそうですね。

そう考えるとそこまで悲観するデータではない・・・と言うより、それなりの潜在需要がある中で現状マーケットが着実に減っちゃダメでしょ、という所感です。(^^;)

他スポーツとの比較

レジャー白書の中では、今回取り上げた数値を、ダイビング含め28のアクティビティにてスポーツ部門としてまとめています。

取り上げられているのは以下の28項目

  • ジョギング・マラソン
  • 体操(器具を使わないもの)
  • トレーニング
  • エアロビクス、ジャズダンス
  • 卓球
  • バドミントン
  • キャッチボール、野球
  • ソフトボール
  • サイクリング、サイクルスポーツ
  • アイススケート
  • ボウリング
  • サッカー
  • バレーボール
  • バスケットボール
  • 水泳(プールでの)
  • 柔道、剣道、空手などの武道
  • ゲートボール
  • ゴルフ(コース)
  • ゴルフ(練習場)
  • テニス
  • 乗馬
  • スキー
  • スノーボード
  • 釣り
  • スキンダイビング、スキューバダイビング
  • サーフィン、ウインドサーフィン
  • ヨット、モーターボート
  • ハンググライダー、パラグライダーなど

この中でダイビングが各数値でどんな位置になるのか見ていきましょう。

参加人口

2019年:100万人

順位は、全28項目中23位。昨年と変わらずです。まぁまぁ下位。

ちなみに1位は「体操(器具を使わないもの)」で、参加人口は2,050万人。どうしたってあまり費用のかからないものが上位に上がってしまいます。この点はある程度致し方なし。

ちなみにダイビングより下位には何がきているかというと・・・

  • サーフィン、ウィンドサーフィン(60万人)
  • ゲートボール(50万人)
  • 乗馬(50万人)
  • ヨット、モーターボート(40万人)
  • ハングライダー、パラグライダーなど(10万人)

という感じで、どちらかと言えば確かにメジャーとは言わないスポーツが並んでいます。

年間平均費用

2019年:8.19万円

順位は、全28項目中3位。前回の2位からワンランクダウンですが、依然高いですね。

1位は「ゴルフ(コース)」を押さえて「乗馬」。馬具とか高そうだもんな・・・。こちらは14.6万円となっておりました。ちなみに「ゴルフ(コース)」は14.4万円で、僅差。

ただ、この費用を語る上では、次の項目である「1回あたりの活動費用」をより重視して見ていくべきだと考えてます。

1回あたりの活動費用

2019年:23,400円

前述の項目が年間全部にかかる費用と考えるなら、こちらは1回毎に掛かる費用です。「年間平均費用÷年間平均活動回数」で割り出される金額になります。

して、順位は、全28項目中1位。正直、結構ダントツな1位です。

2位に「スキー」、3位に「ゴルフ(コース)」と来ていますが、前者は11,440円で後者は10,800円ダイビングの半分以下です。年間費用だと1位だった乗馬は7,790円

「どうしてそんな逆転現象が起こるの?」というのは簡単な話で、年間平均活動回数が全然違うということになります。ダイビングの3.5回に対して、「乗馬」は18.7回、「ゴルフ(コース)」は13.3回。それで掛け算をしてしまえば、当然年間平均費用は大きくなりますよね。

ダイビングが好きでやってる我々から見たら「そんなに皆が考えてるほど高いアクティビティではない」と常日頃思ってますし、実際そういう面もありますが、一方でこうして他のアクティビティと比べた時に、「1回1回が重いな・・・」という気分になるのもまた然り、なのかもしれません。

潜在需要

2019年:4.5%

順位は全28項目中2位。前回と同じ高順位です!

ちなみに1位は5.1%「水泳(プールでの)」。前年も同様なのですが、これがなぜ潜在需要が高くなるのかは、未だによく分かりません・・・

ちなみにダイビングの潜在需要ですが、ここ4年の推移を辿ると

4.0%(2016) → 4.3%(2017) → 4.6%(2018) → 4.5%(2019)

と、割と安定的に増えていってる感じがあります。

潜在需要が3%を超えているのはダイビング・水泳含めて7項目(他5項目は「トレーニング」「乗馬」「スキー」「スノーボード」「釣り」)で、あとはどっこいどっこい、といった数字でした。メジャーなスポーツは元々参加率が高いから、ものによっては潜在需要がマイナスになる(参加率が参加希望率を上回っているパターン)ものが多いのも要因のようです。

裏を返せばマイナーかつ未経験が多いスポーツの中で、ダイビングは一番興味深く見られてるものなのかな、とも思ったり。

まとめ

以上まで調べてみた中で、個人的に感じた所感をここにまとめておきます。

所感
  • 潜在的な需要は安定的に存在しているし、参加人口も2018年に比べたら増加したが、それでも現状のマーケットが縮小傾向なのに変化はない
  • マイナーなアクティビティという立ち位置に変わりはないが、その中でも興味を持たれている方であることに変わりはない
  • 要するに、何となく「ダイビングやってみたいなぁ」と思ってもらえてるが、多くの場合で参加に至ってない
  • どうしても他のスポーツと比較すると1回参加するのに掛かるコストに重さは感じる

皆さんはどう感じましたか?是非ご意見ください(^^)

ではでは!!

今までダイビングしてきた沖縄のポイント【随時更新】

2019年3月19日

ダイビングの事故って実際どのくらい起こっているの? ~過去10年の発生件数を探る~

2017年11月23日

ダイビングの魅力 〜何が楽しいの?〜

2017年9月17日

3 件のコメント

  • ハードルが高いんですよ。
    耳鼻科系統に問題がなく、海の状況がよろしく、ライセンスを保有する。
    気軽に行けないし。

    • まあすけ様

      コメントありがとうございます!
      確かにお金だけじゃなく、潜る前に超えなきゃいけないハードル多いですよね。。
      まずは沖縄や海外旅行の時に体験でやってみる、興味持てたらライセンス講習受けてみて、年数回ベースでやってみる、という感じで少しずつ続けていくのも良いのかなぁ、と思いました。

  • バブルのころと比較して、随分な数のショップがつぶれていきました。
    興味を持っても、若者には金がかかりすぎて気軽にできない感じです。
    今は、一部のショップが初心者に対して、露骨に機材をローンで買わせて囲い込もうとする姿勢はいやですね。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。