ダイビングの事故って実際どのくらい起こっているの? ~過去10年の発生件数を探る~

ダイビングのリスクをいかに低くできるか。
このサイトでも、事あるごとに注意できそうな項目に関しては紹介させていただいてます。

※参考までに。

 

一方で大変残念なことに、ダイビングの事故は毎年発生しています。

一体どのくらいの件数が発生しているのか?それは多いのか、少ないのか?

これらに関して紹介されてる情報などをもとに探っていこうと思います。

 

ダイビング事故の発生件数について~事故者数のまとめ

ダイビング事故が毎年何件発生しているのか。
出てきたのが、海上保安庁のこのデータ。
発生した事故の件数というより、それに巻き込まれた人数がまとめられています。


※参照:http://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/h26-diving.pdf

更に、水難事故という名目で警察庁がまとめているこのデータも参考になりそうです。


※参照 https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/290615mizunennpou.pdf

 

これらのデータを見る限り、ダイビング事故発生による事故者数は、少ない時は30人台になるものの、大体40~50人台を推移しているようですね。平成24年(2012年)に一時期大幅に増加したものの、その後数年は減少傾向にあるようです。また亡くなられたor行方不明になった数は20人台を超える年が過去10年に2回ほどあったものの、大体は10人台で推移しているように見えます。

直近平成27、28年のダイビング事故件数がどこ探しても見つからないのですが、警察庁のデータを見る限りダイビングによって亡くなられたor行方不明になった数が9人(平成27年)、10人(平成28年)と、それまでの動向と似たような数となっているため、事故者数そのものに関しても同様の比率、30人台で推移しているものと思われます。

 

多いの?少ないの?発生率について

さて、この事故者数を見て、これって結局事故が発生する確率が高いの・・?低いの・・?という点が気になりますよね。

警察庁のデータを見る限りダイビングの事故に逢う人口の比率は、ほかのマリンレジャーに比べても低い方に位置するのがわかりますが、そもそもそれぞれのレジャーに参加している人口の母数そのものが違うので、これだけだと多いほうなのか少ないほうなのかを考えるのは難しいところがあります。であれば、実際にダイビングに参加している総人数を使って事故発生比率を出してみたいところです。

 

ダイビングの事故発生率について

残念なことに1年で行われているダイビングの総本数や参加者数がまとめられている訳ではないので正確な数字は出せないのですが、ダイビングの事故者数÷Cカードを持っている総人口で計算すれば、おおよその発生率がはじきだせそうです。

Cカード保有者の総人口も集計されている訳ではないのですが、毎年新たに発行するCカードの枚数については集計されており、そのデータをもとにすると、2011年時点で日本でCカードを持っている人口は200~250万人と推察できるようです(参照 http://npominder.justhpbs.jp/newpage3_.14th_3.html)。このうち200万の方を使って計算すると

<平成25年のダイビング事故発生率>
49(その年の事故者数)÷ 200万 = 0.0025%

<平成26年のダイビング事故発生率>
40 ÷ 200万 = 0.002%

という計算になります。

あくまでCカードを持っている推定の総人口を元にしているため、Cカードを持ってない体験ダイビングのみの人口などが含まれておりませんが、いったんその分ははずした形での事故発生率となります(仮に入れると、発生比率はもっと低い数値になるのではないかと思います)。

 

比較対象:自動車事故発生率について

これを何と比較しましょうか・・・ほかのマリンレジャーの参加者総数を出すのはかなり厳しそうなので、視点を変え、自動車事故の発生比率と比べてみようと思います。自動車事故に関しては、実際に発生した件数と、自動車免許を持っている総人口、この2つの数値を使っておおまかな発生比率を出してみようと思います。

▼交通事故の発生件数
・平成25年:629,021件
・平成26年:573,842件
※参照:https://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/before/hasseijokyo/PDF/H26hasseijokyo.pdf

▼自動車免許保有者数
・平成25年:81,860,012人
・平成26年:82,076,223人
※参照:https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/index.html

以上の数値をもとに、計算すると

<平成25年の自動車事故発生率>
629,021 ÷ 81,860,012 = 0.77%

<平成26年の自動車事故発生率>
573,842 ÷ 82,076,223 = 0.7%

このとおりになりました。

 

比較:ダイビング事故の発生率と自動車事故発生率

出てきた結果をもとに推察すると

<平成25年>
ダイビング:0.0025%
自動車  :0.77%
差異   :3/1000

<平成26年>
ダイビング:0.002%
自動車  :0.7%
差異   :1/500

という感じになりました。
このやり方で見る限り、ダイビングで事故に逢う確率は、自動車で事故に逢う確率と比べるとめちゃくちゃ小さそうです。

もちろん、今回の計算に使った数値には推定の数値や含まれていないデータもあるため、一概にこれが100%正しいとは言い切れません。ただ、おおよそでこの割合で捉えておけばいいのではないかと思います。

 

事故の確率は低いとは言え、油断禁物。

自動車で事故に逢う確率と比べたら小さいとは言え、「じゃ多少油断しても大丈夫だな」とか思ってしまったらそれはアウトです。

めちゃくちゃ恐怖感を持って挑む必要がないとは言え、事前準備などで減らせるリスクはなるべく減らしていきましょう。

健康管理、直前の器材のチェック、エアタンクやレギュレーターの状態に問題ないかなど、やれることはたくさんあります。

あなたがダイビングで事故に逢うことは、あなたや周り、ダイビングショップやインストラクターの方、ダイビングに従事する方々、誰も望んでいないことです。そのことだけはしっかり踏まえたうえで、ダイビングを楽しみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。