【ダイビングの耳抜き】私はこういうことに気をつけています、のまとめ。

ダイビングにおいて、100%必要と言えるスキルの1つに「耳抜き」があります。

潜水する上で自分の身を守るために真っ先に必要になるスキルと言っても過言でもありません。

この耳抜き、自分が普段やってる方法が状況によって出来ない!みたいになること、珍しくありません。あるいは、耳自体が抜けにくくて困ってるという方、ベテランでもいらっしゃったりします。

ある時、こんなツイートをしてみたのですが

これに対して、非常に勉強になるご返信をたくさんの方からいただきました(ほんっとーーーーにありがとうございます)。せっかくなので、そちらまとめていければと思っています。自分の備忘録としても・・・

改めて考える、耳抜きとは?

耳の中の構造

さて皆さんの耳抜きのやり方まとめを見る前に、すっごく基本から戻って「耳抜きって何するの?」からの復習です。

 

圧平衡

耳抜きは、「圧平衡」という方法のうちの1つです。

圧平衡って何やねん?というところですが、

「周囲の気圧と自身の体の圧力を同じに保つこと」を、圧平衡(あつへいこう)と言います。

ダイビングにおける圧平衡はいくつか種類が存在するのですが(ドライスーツに空気を送り込んで気圧を増す、など)、その中でも最も大事なのが「耳抜き」なわけです。

 

鼓膜内外の圧力を均等にする

潜水中、水深が下がるにつれて水圧が上がってきます。

そうすると、上記図の「鼓膜」の外から、気圧の低い内側に向けて圧力がかかってきます。それにより、痛みが生じてしまう・・・のもそうですし、そのままますます深くなって外の圧力が上がったら大変です。

こうならないように、鼓膜の内から空気を送って気圧を高めて、外の水圧と均等にするのが「耳抜き」です。

ライセンス(Cカード)講習の際に必ず教わるスキルの1つですし、耳抜きがちゃんと出来てるか出来てないか(やってるのに耳が痛いまま、とか)でその日のダイビングのステータスを測ったりもする、大事なスキルとなります。

 

一般的(学術的?)な耳抜きのやり方

さてこの記事を書こうと色々漁ってたら、こんなサイトが出てきました↓

図解 フレンゼル法(フレンツェル法) 耳抜き法 Revised edition by Japanese

フレンゼル法とは、いわゆる耳抜きの方法の1つになります。このタイトルだけ見るとそのフレンゼル法を解説する資料って感じなのですが、よく見ると他の方法も含めてひと通り紹介しているようだったのでそこから抜粋していこうと思います。

 

バルサルバ法(3スライド目)

この女の子がやってる耳抜きはまさにバルサルバ法です

【やり方】 息を吸ったら口を閉じ、鼻を両方の鼻の穴が閉じるようにつまみ、そのまま鼻から息を吐くように呼吸し、耳に空気を送る

サムネイルの子供達がやっている図ですね。僕は今のところ、全てこのやり方で通してきました。

 

ハンズフリー法(4スライド目)

【やり方】 耳の空間を広げるように、耳まわりの筋肉を動かす

説明見た瞬間に「え、そんなこと出来るの?」と思ったのですが、案の定次の説明文に「この技術は一部のダイバーが彼らの耳管のが小さいサイズのために熟達するのが難しいか、不可能です。」と記載されており、思わず「不可能なんかい!」となりました(笑)

手をバタバタ動かさない分余計なエネルギーは消費しなさそうですが、習得するのはかなり難しい・・・というか出来ないっぽいですね。。

 

フレンゼル法(5スライド目)

【やり方】 顎(もっと言うと軟口蓋と喉頭蓋)と舌を動かして耳に空気を送る

この資料はこの方法をお勧めするための資料ではあるみたいで、9スライド目からはフレンゼル法の詳細のやり方が細かく書かれています。

要は「唾をゴックンと飲み込むようにして(または本当に飲み込んで)顎と舌を動かす」というやり方ですね。

 

以上が主な「耳抜き」のやり方として紹介されている3つです・・・と言っても2つ目のやり方は習得ほぼ不可能と書かれているので(汗)、実質は2つですね。資料を読み進めてると他にも「鼻を海水で満たす」と言う方法が紹介されていたのですが、個人的に「・・・・!?」となってしまいましたし「習得レベル:難」のような書かれ方をしていたので、やはりこの2つになってくると思います。実際、僕もライセンス講習の際にもこの2つのやり方は教わりました。

どれを選ぶかと言うのは特に正解はないと考えています。僕の場合は①のやり方で通してますが、人によって向き不向きがあるものです。練習していく中で選んでいくものかな、と考えています。

 

抜けにくい!?そんなことにならないために。

さて、色々とやり方のある耳抜きですが、「あれ、いつもこのやり方で抜けるのにな・・・!?」と言うケースが稀に発生します。

何だかんだ、耳抜きしやすさが体質に関わってくることも往々にしてあったりするんですよね。

そんな「あれ、どうしよう・・・!?」ってならないように、またはなった時にどんなことに気を付けてるのか、皆さんからいただいたTwitter上の返信をもとにまとめてみました。

 

風邪で鼻がおかしくなってたらやめておきましょう

まずいっちばんはじめに、ダイビング前日とかに風邪引いちゃって、何してもおさまらないくらいに鼻がぐじゅぐじゅしてヤバイ場合は当日のダイビングはやめておきましょう。知人がこれで無理に敢行したために、全然潜水出来なくなってしまって大変な思いをしてました。

特に鼻を使った①の耳抜き方法をやる人は尚更だと思います。

 

鼻の通しを良くしておく

先述の鼻ぐじゅぐじゅと似たような話ですが、特に①の方法で耳抜きをやるなら、鼻(鼻腔)から耳に空気を通すわけですから、鼻の空気の通りが良くないとダメですよね。鼻通しが問題ないかどうかは見ておく必要があります。

めちゃくちゃヤバイって訳じゃないけど、ちょっと気になるよ〜〜・・・というケースがあった場合、以下のような対策が挙がっていました。

鼻炎スプレーをしておく

CMでもよく見かける、鼻炎スプレーですね。これをシュッと吹きかけておく方法です。

鼻炎用の薬を飲んでおく

言及してくださった方も「主流じゃないかも」というコメント付きでご紹介いただきましたが、上記の鼻炎スプレー含め、ちょっと鼻風邪気味だな・・・という時の対策方法と同様ですね。で、スプレーが効くほど軽くはないかもしれない、でもどうしても今日は潜らないといけない、みたいな状態で使用する裏技です。

が、先述した通り風邪で鼻がやられているならやめておくのが一番です。

 

顎を動かしておく

これは特に②の方法をやってる方向け。ただ通しやすくなる、という意味では①をやってる方にも有益です。

口から耳に空気を送るというやり方をやるなら、顎がいかに柔軟に動くのか、というのが大事になってきます。なのでダイビング中もそうですが、普段から顎を動かしとくのを意識すると、いざ潜った時により思い通りに耳抜きできる可能性が上がってきます。

顎を動かしとくってどうするの?ってなりますが、主に以下のやり方をご紹介いただきました。

ダイビング前にガムを噛んどく

ダイビング前にガムをクチャクチャしておく、というやり方。特に奥歯で噛むのを意識すれば、より顎を動かすことが出来ます。

ダイビング前・中に飴を舐めておく

飴を奥歯の方で持っておき、舐めながらダイビングをする、というやり方です。こうする事で飴を噛む際に顎を動かすことが出来るし、ツバを飲む際に耳が抜けるのも期待できます。

マウスピースを噛み噛みする

レギュレーターのマウスピースを噛み噛みしながら顎を動かす方法ですね。中には自分の歯型に合わせたマウスピースをオーダーメイドすることも出来るから、それで噛み噛み出来るように工夫をするというのも手なんですね。

 

陸で耳抜きの練習をしておく

潜る時の耳抜きが心配なら、予め陸の上でちゃんと練習しとこうぜ、という奴です。

もちろん水中の時のような気圧差が発生している訳じゃないから普通にやるとほどほど程度にはなると思いますが、それでも普段から耳抜きのお作法に慣れておくこと、顔の動かすべき箇所を動かしておくことはしっかり効いてくる、と僕も思います。

ちなみに僕は全く知らなかったのですが、陸での耳抜き練習用にオトヴェントという器具があります。これは本来であれば中耳炎の治療に使われる器具でもあるのですが、ダイビングや飛行機での気圧差対策にも使えるようです。見た目はほぼほぼ風船ですね。

オトヴェントを使った耳抜き練習法は、こちらの記事にも掲載されてるようなのでご覧になってみてください!↓↓

96%の耳抜き不良は治る ~オトヴェントの正しい使い方~

 

抜けなくても焦らない

こちらは、いざ「ありゃ〜〜抜けない!?」となった時の大事な心持ちです。焦らないこと。本当に、言葉そのままです。

耳抜きをやってみて、どうしても違和感が抜けないな?と思ったら、一旦潜水を止めましょう。何なら、そこから深度を少し上げてもOKです。

そこで落ち着いて耳抜きを行い、違和感が消えるようであれば少しずつまた深度を下げていきましょう。

当然、その間に順調に潜っていってしまってる人も周りに入ると思うので、「ヤバイ、早くしなきゃ」とつい思ってしまうかもしれません・・・・が、思う必要ありません。ご自身の体の方がもっと大事です。焦らず、「ちょっと耳抜きうまくいってないです〜〜」というのを周りのガイドさんやバディさんにしっかりコミュニケーション取りながら、ゆっくりやっていくようにしましょう。

 

違和感を感じる前に耳抜きする

こちらも大事です。何より、自分自身に改めて命じておきたい事項にもなります(汗)

耳抜き、「ちょっと痛いな」と思ったタイミングで行う方もいらっしゃるのですが、本当はその違和感を感じる前にやってしまうべきです。

「痛い」ということは既に気圧差が発生してちょっとダメージを喰らってることを意味するので、ダメージを喰らわない前に整えてしまうことに越したことはないんです。何ともないと思ってるうち、何なら潜水を始めた瞬間にでも耳抜きを始めてしまった方が良さそうですね。

もう1つ。どんな耳抜きをするにしても、いきなりスピーディにやってしまわないように気をつけましょう。

先述の僕のツイートで、「今のところ鼻つまんで「フッ!」で・・・」みたいなこと呟いてますが、本当はコレ、良くありません。「フッ!」じゃなくて「フー〜〜・・」ぐらいの感覚の方が、体に余計な圧力をかけることもありません。

ダイビングにおける事項は何でも、焦らずゆっくり、が基本ですね。

 

皆様のツイートまとめ。

以上、ひと通りまとめてきましたが、このまとめを書くにあたって参考にしました皆様のツイートをここに時系列順に掲載させていただきます。

※掲載いやだ!と言う場合はご連絡ください

より具体的に言及されてる方ばかりなので、かなり参考になるかと思います!改めて皆さま、貴重なご意見本当にありがとうございます・・・!

 

以上になります!
これからダイビングに取り組む方々、耳抜き関連で何か参考になれば幸いです!^^

 

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