こんにちは!ダイバーラウンジです。
突然ですが、昨年こんな苛烈めの記事を書いたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?
どちらもなかなか苛烈な記事なのですが、基本的にはゲストとしてのダイバーの目線から見た、他のやばいマウントダイバーや、やめた方が良いショップの話を取り上げております。
ただ書いてるうちに「ゲスト側の目線を重視し過ぎてショップさんばかり槍玉に挙げられるのも不公平よな」とも思ってきまして・・・
今回はショップさんの目線で見たこんなゲストはいやだ!を取り上げてみようと思います。
いくらプロのガイドさんとは言え1人の人間、ガイドの仕事をする中で「これは嫌だった!」という経験があります。それはどんなケースだったのか、この記事で挙げていこうと思います。
この記事を書くにあたり、SNSを通してガイドさん数人にアンケートをお願いしました。
こんな感じのアンケートです。
お聞きした相手は都市型のガイドさんだったり現地サービスのガイドさんだったりスクールの先生だったり本拠地は伊豆だったり沖縄だったり、色々なタイプのガイドさんにお聞きしております。皆さん、ご回答ありがとうございました!!
アンケートの条文に記載した通り、この記事の最大の目的は、ゲストもガイドも気持ち良くダイビングを楽しむために、自分を含めたゲスト側でどういった点を気をつけるべきかを考え、書いておくことです。
この記事を目にしたダイバーの皆さんが、ガイドさんと共に快適なダイビングライフを過ごせることを目指して、いざすたぁ〜〜〜とぉ〜〜〜
この記事の目次
自信過剰型ゲストさん
自分に自信を持ち過ぎた結果、周りに迷惑掛けちゃう系ダイバーさん。
自分のスキルに自信を持つこと自体は悪いことではないはずなのですが、自信があり過ぎて迷惑を掛けるって何でしょうね・・・?細かく見てみましょう。
自信あり過ぎて話聞いてない
- 自分の方が出来ると思ってる。正しいと思っている。
- 自分のスキルが正しいと思って話を聞いていない。かつ自分のやり方を押し付けてくる
- 自分のスキルを過信してブリーフィングを聞かない
- 思い込みが激しい
こういう感じってことか。初っ端からなかなかキツめですね。
ダイビングをする上でエントリー前のブリーフィングは重要ですが、慣れたポイントなのか自分にスキルを過信してるのか、それを全然聞いてないパターンですね。ガイドさんからしたらやりにくいことこの上ない。
ご意見としてよくあったのが、こういう「話を聞かない自信満々ダイバー」ほど、それなりの経験本数があるにも関わらず言うほどスキルが高くなかったり転んだりして失敗することが多いそうです。
皆さん、スキルに関する自信はある程度ほどほどにして、基本的にはガイドさんの話をしっかり聞いてダイビングに取り組みましょうね。ガイドさんから「ほれ見たことか!」と思われるようなトラブルを起こすことほど恥ずかしいことはありません。
常連ぶる
- 初めて来たゲストさんにポイントやスキルの知識をひけらかす、知ったかぶる
- 講習中に色々と講習生に教えだす
- ブリーフィング中に口を挟みだす
さっきの「自信あり過ぎて話聞いてない」と同じこと言いますが、ガイドさんが話してる間は黙っておきましょう。
通常のコミュニケーションならいざ知らず、「俺はこのポイント知ってるぜ♪」を知らしめるためにガイドさんの説明を邪魔するのは全くカッコ良くありません。モテません。諦めろ。
繰り返しですが、ガイドさんの言うことはちゃんと聞きましょう。その上で、お互いにダイビングが楽しくなることを心がけてガイドさんや周りのゲストさんとコミュニケーション取っていきましょうね。
時間を守らないゲストさん
- 時間を守らない
- 集合時間に遅刻する
- ピックアップ時間に来ない
こちらも多くいただいたご意見です。
ファンダイビングのある1日って、
ゲストのピックアップ→集合→申込書など諸々書類書く→器材準備→ボートの場合は乗船→ブリーフィング→ダイビング開始
・・・ってな感じで、タイムスケジュールが結構カッチリしております。ゲストの宿泊場所が散ってる場合はピックアップも散り散りになって大変です。
なので、そんな中で時間を守ってくれないゲストがいたら、そりゃガイドさんにとってストレス溜まりますよね。
もちろん交通状況など、どうしようもない事情で集合時間に間に合わないということはあると思います。ですが遅れると分かって連絡がなかったり、どこにいるか分からないとなるとやっぱりガイドさんに余計な迷惑が掛かってきちゃうので、その辺はきっちりコミュニケーションを取ることを心がけましょう。
器材関連でおっかないゲストさん
続いては器材関連でのおっかないゲストのお話です。
器材の準備が遅かったり散らかってたり
- 器材の準備が遅い
- 器材をまとめれない。散らかっている
器材のセッティングなどの準備。これが早い方がガイドさんにとってありがたいっちゃありがたい話です。
ただどちらかと言えば、まだダイビング始めたばかりで器材のセッティング慣れてない、とかが嫌なのではなく、セッティングが遅いことを自覚しながら準備を始めるのが遅かったり、めちゃくちゃ喋り過ぎてて余計に遅れたりする、といったことをガイドさんは嫌がります。
この準備にも関連して、器材がダイビングポイントやボートに散らばってるのもあまりよろしくありません。周りにもゲストとその器材があるわけだし、あちこちに器材散らばしちゃうと自分の器材の居場所があやふやになるし、ヘタしたらどれが誰の器材かも分かんなくなっちゃう危険性もあります。
※そういうゲストほど水中でトラブル起こしたりスキル不足だったりするので、ある意味判別する良いサインになるそうですw
いざ次のダイビングの準備を始める際に「僕の器材どこ〜〜!?」って大声で慌ててたらガイドさんもわたわたしちゃいますよね。そうならないよう、なるべくスペースを使い過ぎず整理整頓を心掛けるようにしていきましょう。
(これ地味に僕も結構やらかしてしまうので改めて気をつけようと思いました)
器材関連:その他
- 器材を背負う時の動作がやたら大振りで危ない
- レンタル器材壊したり無くしたりしても何も言わない
器材準備や器材の散らかり以外も色々あるみたいです。
器材を背負う動作が大振り・・・というのは、若い男性に特に多いみたいです。かつぎ上げの動作だろうか。
タンクセットされた器材をブンブン振り回したらただの凶器なわけで。大概狭いエリアで器材背負うことになりますし、他のゲストの迷惑や危険にならないように担ぎましょうね^^;
もう1つの「レンタル器材壊したり無くしたりしても何も言わない」・・・は、いやこれはただのアウトですね。壊れたのに気付かないならまだしも、ダイビングに限らなくてもこれただアウトやで。やめような。
潜降できないゲストさん
- 潜降できない
- 潜降がスムーズではない
潜降に苦労する、というのはダイビングを始めて間もない頃に必ず悩むポイントだと思います。スキルとして悩むのはもちろんですが、自分が潜降できない間に周りのダイバーさんがどんどん沈んでいくので周りやガイドさんに迷惑を掛けてしまう、というタイプの悩みを抱えがちです。
では、皆さんが悩んでる通りにガイドさんが潜降できないダイバーさんを一概にいやだと思うのか・・・というと、ちょっと話は違います。
ガイドさんが「いやだ」となってるのは主にこんなタイプです。
- 「自分は○百本潜ってるダイバーだぜ!」と豪語してるくせに潜降できない
- ロープを使って潜降して欲しいと指示しているのにロープを使わずに潜降しようとした結果、バタつく
つまり前述の「自信過剰型」だったり話聞いてないゲストがしょっぱなの潜降でつまずくと「だから言ったやん…コントか…」って気分になるのであって、潜降に苦手意識を持ってる場合はむしろしっかり寄り添ってくださいます(事前に申告・相談すればよりOK)。
項目として「潜降できないゲストさん」を挙げましたが、苦手だからと言って変に不安がらずで大丈夫です!!
周り(海中環境含む)への配慮が足りないゲストさん
ダイビング中、ありとあらゆる場面で周りへの配慮が足りないゲストも、ガイドさんからしたらいやだ、という気持ちになっちゃいます。
いなくなっちゃう
- 移動のサインを出してるのについてこない
- チームの進行方向とは別の方向に泳いでいっちゃう
- 視界から消える
いわゆる集団行動が出来ないタイプのゲストの話ですね。
ダイビングは基本的にバディ、或いは4~5名のグループで動きます。そしてどこをどう移動するかはガイドさんの指示によって動くことになります。その指示を無視して、或いは場合によっては明らかに指示が出てるのが分かってるのにどこか行ってしまうという確信犯的な行動はガイドさんを困らせてしまいます。
場所によっては自由に動いて大丈夫な時もありますが、それでも移動範囲はガイドさんの目が届く範囲であるべきです。撮りたい生き物もいるので動き回りたい気持ちも分からなくはないですが、ロストの危険性増し増しです。初心者だろうと玄人だろうとロストは一番あってはならない現象なので、デパートで迷子になる小さい子みたいな行動はよしましょう。
あと、消えてしまうゲストさんの中にはエキジットした後に「ロストしなかったから大丈夫でしょ」と開き直ってることもあるそうです。そういうことでもねーからな。
生物やカメラに夢中
- カメラに夢中で周りが見えていない
- カメラに夢中で足元のソフトコーラルやら他のダイバーやらめちゃ蹴ってる
- 生物に突っ込む・独り占めする
お目当ての生物を見つけた時に独り占めしちゃって、いつまでもカメラで撮ってて他のゲストさんに譲らないゲスト・・・的な話ですね。
前に見たことあるダイバーさんだと、アマミホシゾラフグのサークルにて、「フグが逃げちゃうから僕より前に出ないで」とガイドさんがブリーフィングしたにも関わらず、ガイドさんより前線に出た上にでっかい一眼ドンと構えていつまでも動かず、周りの視線も邪魔しちゃってた方がおりました。「いやもう全部無視かよ」って思いました。
生き物にどこまで近付くかって結構迷うポイントではありますが、迷うからこそガイドさんと相談するところでもあります。何よりガイドさんが案内してくれる生き物は自分だけでなく皆で観察するものです。周りへの配慮は忘れずに!!
何で来てるかよく分かんないゲストさん
- 何にも興味を見せない
- 敢えて生物に興味ないですと宣言する
- つまんなさそうにしてる
ガイドさんが色んな意味でかなり困惑しちゃうタイプ。
リクエストしない、見たい生き物を聞いても適当、いざ見せても反応が薄く、写真を撮るでもなく漂ってる・・・ガイドさんにとってはやりづらくなってしまいますね(笑)
もしかしたらそのダイバーさんはただ潜れただけで満足だったのかもしれないですが、それはそれで「漂ってるだけで楽しいんです」言ってあげた方が良かったかもしれない・・・逆に「○○に興味ないです宣言」されたらそれはそれで困りそう・・・苦笑
ガイドさんが一番やりたいことは海のガイドを通してゲストを楽しませることです。その海の何に興味があり、何を見に来たか、目的はある程度明確にしてガイドさんに伝えた方がお互い楽しくなりそうですよね。
- 無茶なリクエストをしてくる
例えばとてもマンタやジンベエが現れるような場所ではないポイントでそういう無茶なリクエストをするパターン。その後実際にそのポイントの見どころを説明する「えー大物が見たいのにー!」って拗ねられる。
そうですね、リクエストはちゃんと固まってた方が良いですが、素っ頓狂なリクエストも困らせてしまいますよね。ダイビングポイントに関する「事前情報」はちゃんと調べた上でリクエストを固めていった方が良さそうです。
(その「事前情報」が探しやすいところに転がってない、という現状も一方ではあるので、ダイバーラウンジのブログもっと頑張ろ・・・と思った次第です笑)
空気を読まないゲストさん
自信過剰型なゲストと似たタイプですが、空気を読まずに周りをしらけさせてしまうタイプのゲストです。これも色んな例がありました。
- 上がった後に、今日は浅かったなーとか言う
- 上がった後に「つまんなかった」などのネガティブ発言をする
- 他のゲストが楽しんでたところを「海外の方が良かった」とか「いつもより魚が少なかった」と言う
エキジットした後のマウント発言的な奴ですね。ガイドさんが何か声かける前にこれ他のゲストさんにされちゃうと無駄に盛り下がってしまいますよね。
ただこれ、ウッカリしてると僕もやりかねない行動ではあるので気を付けたいところです。
- 自分が疲れたからと、他のゲストも巻き込んで3本目をスキップしようとする
これは、なんでだ・・・?
自分がスキップになるの恥ずかしいから他の人巻き込もうとした、とかなのか・・・?
サービス回してるガイドさんからしたら、いくらなんでも迷惑すぎるだろ・・・?やめよう・・・?
ゲストさんもガイドさんも気持ち良いダイビングを
さてここまで「これでもか」という勢いでガイドさんからいただいた「こんなゲストはいやだ!」を書かせていただきましたが、今回そのアンケートの中で素敵な声もいただいてたので紹介します。
記事を読んでへこんじゃう方もいると思うんですが、記事を読んでる時点で普段から気遣いができるダイバーさんなのでへこまなくて大丈夫です!それと、始めたばかりでスキル面で迷惑をかけないか…と心配される方多いですが、スキル面をサポートするのも仕事のうちですし、スキル状況わかってる時点で100点です!
ここまでも書かせていただきましたが、単純にスキルが不足していたり、ちょっと手際が悪いゲストさんのことをガイドさんが「いやだ」と思うわけではありません。率直に相談すれば喜んで対応してくださる方ばかりです。
そうではなく、経験本数を盾に無駄に自分のスキルを過信し、周りの話も聞かず、結果的にダイビング前でも中でも後でも迷惑を掛けてしまうゲストにガイドさんが迷惑してしまうわけです。
何より、みんなが楽しく、気持ち良くダイビングをするのとは、てんで逆な行動をとってしまうと、ガイドさんも、周りのゲストさんも困らせてしまうってことですね。
ブリーフィングだろうが水中だろうがちゃんとガイドさんの指示を聞き、ガイドさんや周りのゲストさんと適切にコミュニケーションをとり、心配なスキルに関してはあらかじめ相談し、器材の準備などが心配なら時間を確保して準備を進める。その海の魅力を皆が存分に楽しめるように、心がけられることは一緒にどんどん心がけていきましょうね!
というわけで、今回は以上になります。
読んでいただき、ありがとうございました♪
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