こんにちは!ダイバーラウンジです。
5月後半に、沖縄県の本島から船で2時間で行ける離島、粟国島でダイビングしてきました。
目的はもちろん、ギンガメアジの巨大な魚影を見に行くため!いわゆるギンガメチャレンジです!
粟国島、訪れたのはこれが初ではなく、これまでも2回ほどチャレンジしてきた島です。何なら、このブログを開設したばかりのタイミングで初めて書いたダイビングログも、実は粟国島のことだったりします。
あぁ・・・なんて初々しい記事・・・笑
今回はその頃に書いてた内容より更にグレードアップさせて粟国島の海の魅力を存分に書けるよう、頑張っていきます!!
粟国島について
粟国島は那覇市から北西に直線距離で約60km離れたところにある、人口700人、1周12kmのとても小さな島です。
島の形はちょうど走らせてる最中の筆の先っぽのような形をしています。
沖縄の離島らしいのどかで緩やかな空気、豊かな自然、美しいエメラルドグリーンな海。粟国島にはそんな風景があります。
粟国島への行き方ですが、主なアクセス手段は那覇の泊港から出るフェリーです。
こちらの「ニューフェリーあぐに」号に乗り、約2時間ほどで粟国島に到着します。
船内がどうなってるかと言うと・・・
こんな感じで意外と(というと失礼ですが)とてもキレイな船でございます。
大体は船の最下層にある、こちらの雑魚寝スペースで横になって過ごすのがデフォルトです(少なくとも僕にとってはw)。
※沖縄本島のフェリーターミナル、とまりんの使い方についてはこちらをご参照ください↓
交通手段はこのフェリーが主な手段となるのですが、一度特殊な手段を使ったことがありまして・・・
はい、こちらヘリコプターでございます。
正確に言えば使ったのは粟国から那覇へ帰る時なのですが、たまたま滞在最終日に粟国のヘリポートに来ており、たまたま空きがあると聞き、同時に乗れる人が他にも何人かいたので分担したら意外に高くないってことで使っちゃいました。上空から見える本島周辺の青い海は最高でした!
他にもヘリコプターではなく航空機を使用した交通手段もあるそうです。それぞれの交通手段の値段や運航日時はこのページで確認出来るので良かったら確認してみてください。
粟国島でのダイビング
粟国島には島をぐるっと囲んでいくつかのポイントがあるのですが、代表的なポイントが一番南西に位置するポイント、筆ん崎です。
筆のような形をした粟国島の先っぽ、ということで筆ん崎の名前が付いているようです。
そしてこの粟国島のダイビングでの最大の特徴は・・・
この通り、別の方のインスタを拝借しておりますがギンガメアジでございます。
このギンガメアジの大群を狙って多くのダイバーがやって来る大人気ポイントです。
この密度の濃いギンガメアジがダイバーに非常に近い距離でトルネードを作っていく光景はめちゃくちゃ圧巻です。本当の本当に圧巻です!!!
粟国島の魅力はギンガメアジだけにあらず!
こちらの投稿にあるようにイソマグロの大群もやって来ますし、ロウニンアジ(通称GT)もやって来るわホソカマスの大群もいるわ、ナポレオンもやってくるわで、国内屈指の回遊魚天国です!!
目の前のギンガメトルネードに夢中になってたら背後からロウニンアジが迫って来てたり頭上ではイソマグロが列をなしてたり・・・という光景が発生するので、360度油断出来ない海です!
更に粟国にはこんな大物も登場します!
そう、ジンベエザメです!
沖縄の中でもなかなかな確率でジンベエさんが現れる海です。僕は今回出会えなかったのですが、お世話になったショップさんで2日連続出会えたりと、今年の夏は4回くらい現れてます!すげぇ!!出会いたい!!!
ギンガメチャレンジスタート!!
さぁ僕らもギンガメチャレンジしていきます!!
2日間で5本、ひとでさん(@Magic_Star_Fish)と一緒に粟国の海へ挑みます!!
5月下旬、シーズンとしては絶好調のタイミングではあるものの、ギンガメの大群がいつも現れてくれるという訳ではありません。果たして、今回の成果はいかに!?
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はい、というわけで大成功でございました!!
これまで泳いでもギンガメおらず・・・という時もあったのですが、今回は全ダイブギンガメに出会える大変良き海でございました。玉いっぱい!トルネードも発生してた!!迫力えぐかった!!!
ダイジェストはここまでとして、マジで最高だった粟国島のギンガメチャレンジを、動画と共にお送りします(°∀° )ニヤッ
運河のように固まるギンガメたち。
海流に逆らってゆっくり泳いでるのもあって、止まってる大群を横からゆっくり眺めることが出来ます♪
運河その2。
ちょいちょい黒いのが混じってますが、これは婚姻色状態のオスのギンガメアジです。
この大群の中から、カップリングが成立した黒いオスと銀色のメスがペアになってちょっとずつ抜けていきます。なので、この大群の状態って、集団街コンしてるっていうことなんですよね。いやん。
その大群の中を堂々と割って入ってく2匹の巨大なロウニンアジ(GT)の図。
何でしょう、この大群から食べれそうな奴を吟味してるんですかね・・・怖い。
いやぁ・・・・近い。
ギンガメリバーをこんな距離で観れるの、ホントに贅沢です!
時々何かの刺激を受けるのか、急激に動きを変えてくる時があります。
この時も僕らのいる所に突然接近するように動いてきました。壁が急に迫ってくる感じ、ドキドキしてしまいました。
壁がちょっと遠いところで徐々に固まって玉になっていってる図です。
はぁ・・・・・多いなぁ・・・・・。
めちゃくちゃ近距離でわらわらやっております。
こっちの存在なんてまるで気にせず、自由にわらわらと動き回るし、時々巻かれます。
向こうにいるなぁと思ってたら、急突進してきてあれよあれよという間に巻かれる図です。
これもすっごいドキドキした!!しかもさりげなくGTもまだウロウロしてます。まだ品定めしてるっぽい。怖いって!!笑
もうこれだけで十分感動していたのですが、ガイドさん曰くこれで「小玉レベル」らしいです。小規模なのコレ!?もっとスゴイ規模になるとどうなるの!?
こうなるみたいです。
ギンガメが群がってる範囲の広さはそこまで変わってないように思えますが、何せ密度がみっちみちです。ギンガメの向こう側が見えない!
そのみっちみちなギンガメ達がぐるぐると巻き始め、徐々に徐々にトルネードの隊形になり始めていってます!
縦になっがいトルネードになった〜〜!!
圧巻の光景が繰り広げられています・・・と思ったらなぜか下に吸い寄せられていくギンガメたち。なぜ〜〜〜笑
と思ってたら、下らへんでウロウロしてた別のギンガメと合流し、上の方で更にでっかい玉になってトルネードしてました。
今回撮れた映像の中でのギンガメの数や規模、トルネードの迫力という意味ではこの映像がNo.1でした。ギンガメが吸い込まれていくサマ、太陽光をバックにギンガメがトルネードを巻いていく姿がとても荘厳でした。途中ちょっとハート型にもなってるし!!
こんな感じでギンガメギンガメしていた2日間だったのですが、楽しめたのはギンガメだけではありません。
こちらの動画に映ってるの、マグロです。イソマグロ。
こちらも群れをなしていたのですが、前に観たことある子より遥かに大型でビックリしました。思わず海中でも「でっっか」と叫んじゃいました。
そんなイソマグロが目の前を通り過ぎながら何かをパクッとしてるの、「おぉ・・・」ってなりました。とにかくでっけぇ。マグロってやっぱりでっけぇ。
写真は撮らなかったのですが、いくつかのナポレオンにも会うことが出来ました。
あとこれはハプニングという程ではないのですが、ずっとギンガメ達を吟味していたGTが突然行動を起こし、ちっちゃめのギンガメを追いかけ回し始めた・・・と思ったらギンガメはダイバーを使って回避、GTが代わりにダイバーに大接近!というシーンに遭遇しました。
あそこまでGTが追いかけ回すことはそうそう無いらしく、ギンガメに加えてこんな珍しいもんも見れて最高の気分でした。
粟国の海で潜る時の注意点
という訳で最高だった粟国島のダイビングなのですが、この海でのダイビングをするに向けていくつか知っておくべき注意点があります。
粟国の海のダイビングスタイル
粟国島への渡り方は前述した通りフェリーが主な手段になりますが、粟国の海のダイビングは主に2つのスタイルがあります↓
- 沖縄本島から船で粟国島まで遠征してダイビング
- 粟国島で滞在しながらダイビング
本島から粟国島への船は1日往復1回のみなので、粟国島に滞在する場合は最低でも島での2泊以上の滞在を考える必要があります。
それと比較して①であれば本島にさえいれば良いので時間が無い方には良い方法です。万が一粟国島のコンディション不良で海が潜れなくても別の海に潜りに行けますしね。
ただ、この場合朝の4時半〜5時にピックアップ、その後2時間掛けて船で粟国島まで遠征するという、割とハードなスケジュールになります。終わった後も2時間掛けて帰ることになりますしね。
一方で②は①と比べて朝にゆっくり起きてダイビング出来、合間や終わった後も島の宿でのんびり後片付け出来るので時間に追われるストレスが少ないです。
時間がたくさんある分船で回れるコースも多いですし、ギンガメの遭遇率も高い。①と②を比較すると、個人的には②の方がオススメです!
粟国の海の流れ
粟国の海は国内屈指の回遊魚天国であることは前述しましたが、それだけの大きな潮の流れが島に来ていることも意味しています。
今回のギンガメチャレンジは比較的穏やかな流れで助かりましたが、流れが強い時はどんな感じになってるかと言うと
これは随分前に撮った映像で少しわかりにくいですが、自分の呼吸の泡が真横に吹っ飛んでいますね。ちゃんと捕まってなきゃ鯉のぼりになってしまう流れの強さです。
他にも昨年撮ったこんな映像も。
まっすぐに進んでいたのに気が付いたら横の爆風に身を飛ばされ、一気に安全停止用のロープに捕まった図です。
これブリーフィング通りの動きだったので焦ってはないですが、これロープ掴み損ねたら怖いな・・・と思います。
潮の流れも非常に読みづらい海なので、ガイドさんの指示は絶対です。
粟国の海のシーズナリティ
粟国島でギンガメアジの大群を見るにはシーズンも大事です。
ベストシーズンは6月と言われていますが、ここ最近は4月〜7月でチャンスがありそうです。
ただ、多くのダイバーさんがこのシーズンについて知っているということもあり、この時期の土日に関しては半年前から予約が埋まり始める傾向があります。
なので、予約は超早めに取るようにしましょう!!
粟国島のダイビングショップ
粟国島でのダイビングは個人的に島でのダイビングがオススメなのは前述しましたが、粟国島にはダイビングショップが3つあります。
今回・・・というより粟国島に来るたびお世話になってるのは、自称「日本一口が悪い男」新城さんのショップ、SEA BASEさんです。この写真だと自分の赤ちゃんで顔が隠れちゃってる一番奥の男性がその新城さんです。
口が悪いとは自称しておりますがダイバーへの安全管理はきちっとされていますし、映えるギンガメトルネードが撮れる工夫をめちゃくちゃしてくださいます。その分、写真とか動画の出来には厳しいですが!笑
粟国島を楽しむ
どうせ粟国島に滞在するなら、せっかくなら粟国島を楽しまないとですよね^^
最後に、粟国島の宿や観光ポイントについて書いていこうと思います。
粟国島の宿
粟国島のダイビングショップを予約する時は、同時に宿を取る必要があります。
いくつか民宿があるのですが(ここで一覧が見れます)僕が使ってるのはココです↓
こちらの民宿「寿」さんです。
こんな畳のお部屋が4, 5部屋並んでいる宿でして、1部屋は男2人がギリギリ入れるスペースになっています。
ガツっと並んだコミックの棚に食事スペース。典型的な平和な民宿です。
朝・夜とご飯を出してくださるのですが
めっちゃ美味いです。僕が毎回この宿を使ってる理由はここです。本当にめっちゃ美味いんです。
更に追加料金にはなりますがお昼に沖縄そばも食べれます。最高です。
粟国島の観光
時間があれば、レンタル自転車やレンタカーで島をぐるっと観光することも出来ます^^
僕がいくつか観てきた観光ポイントを紹介しますね。
まずこちら、マハナ展望台です。
筆ん崎で潜る時、島のてっぺんに風力発電が見えるのですが、その麓にあるのがこの展望台と、一面草原が広がる広場です。めちゃくちゃ気持ち良い!
ここから見える海と空の光景、最高です。暑くなければいつまでもいたいポイントです。
続いては東ヤマトゥガーと呼ばれるポイント。
人1人が通れるほどの隙間が岩と岩の間に出来ており、そこを通り抜けると
こんな感じでパッと開けた海岸を望むことが出来ます。
ここにはかつて天然の泉が存在し、島の貴重な水資源として重宝された歴史があるようです。
そして最後は洞寺鍾乳洞公園。鍾乳洞ですね!
約200年前、本島にいた僧侶が問答に負けて粟国島に流され、この洞窟で読経を続けながら一生を過ごしたという伝説があります。問答に負けたら島流しってどういう世界なのだ・・・
他にも特産品である「粟国の塩」を製造している製塩工場があるなど、観光で回れるポイントはたくさんあります!
粟国の海、最高です!!
というわけで回遊魚天国な粟国島をすっかり楽しんだ2日間でした!
運河になってるギンガメの大群もトルネードを巻いてるギンガメも存分に楽しむことが出来ました。
暴れるロウニンアジもどでかいマグロも観れて、満腹でございます。
ただ、僕が今回満喫したギンガメトルネードも、ガイドさん曰く「中玉強」クラスだったらしくて、本当の大玉はもっとヤバい規模らしいです・・・それこそ「海底から水面までギンガメが続いてる」レベルだとか。
粟国島は今後も何回か参戦することにはなると思いますし、いつかはそのレベルのギンガメの大群と、何なら海運が最大限に発揮されてジンベエザメに出会えるといいなぁと思ってます^^
前述した通り、粟国のシーズンは主に4月〜7月となっております。
今年のシーズンは間もなく終わりとなりますので、ご興味ある方は来年からチャレンジしてみてください!
はい、さようなら!!
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